これから就活をはじめようという学生の皆さんは、大きな不安を抱えていることでしょう。就活ではやるべきことが多いことは確かですが、すべての項目に対して全力を注ぐべきとは限りません。
ここではITエンジニアをめざす就活生に対して、優先すべき項目はどれか、またどれだけ頑張ればよいかについての目安を示します。
1.自己分析・企業研究
自己分析や企業研究は、就活におけるすべての活動の基礎情報となります。どちらもしっかり行わないとよい企業への就職は難しくなりますから、十分な準備が欠かせません。
その一方で自己分析や企業研究は、突き詰めるときりがないものでもあるため、完璧に行うことはできません。自己分析や企業研究を行う目的は、就活を成功させるため、そしてよい社会人生活を送るためです。そのため、次の「エントリーシート」に書く内容を踏まえて、無駄なく作業を進めることが重要となります。
自己分析は各社から就活の対策本が発売されていますから、あなたに合ったものを選びましょう。また企業に関する情報は、企業のWebサイトなどから得ることができます。就職四季報や業界研究本も役に立つでしょう。会社四季報も、企業の経営状態を知るという観点で役に立つ情報です。なるべく発行日が新しいものを選ぶと、より役立ちます。
なお就活エージェントを利用して、アドバイスを受けることも可能です。就活のプロのアドバイスを受けることで、自己分析や企業研究を効率的に行うことが期待できます。
2.エントリーシート
エントリーシートは、就活生と企業との間で、最初の接点となる書類です。エントリーシートの内容によって最初の選考が行われますから、どんなに実力があっても良いエントリーシートを書けなければ、内定にはたどり着けません。
一方、エントリーシートで質問される内容はある程度決まっています。代表例として、以下のような質問項目があげられます。
- 学生時代に力を入れたこと
- 自己PR
- 長所と短所
- 志望動機
- 大学で取り組んでいる研究内容
エントリーシートでは、あなた自身の良さを十二分に表現すべきであることは言うまでもありません。加えて、企業にはそれぞれ個性があるということも知っておくことが必要です。そのため自己分析や企業研究の結果を踏まえて、応募企業ごとにふさわしい内容を簡潔に記入することが重要です。
エントリーシートでどのように書くべきか困った場合は、キャリアセンターなどで早めに相談しましょう。また就活エージェントでは担当エージェントが付きますから、エントリーシートの記入方法についてアドバイスを受けることができます。
3.Webテスト・適性検査
Webテストや適性検査の代表的なものに、SPIや玉手箱があります。これらのテストは、大きく能力検査と性格検査に分けられます。能力検査には、以下の科目があります。
- 言語(主に国語)
- 非言語(主に数学)
- 英語
企業によって、選考に用いる科目は異なります。公式Webサイトでは情報を公開していない企業も多いため、就活口コミサイトなどからの情報収集が必要となります。就活エージェントを利用していれば、担当エージェントに確認することが最も確実です。
また能力検査は、応募者を面接可能な人数に絞るための足切りに用いる場合が多いです。従って企業ごとに求められる点数を取る必要はありますが、満点をめざす必要はありません。そのため企業ごとの足切り点を事前に情報収集した上で、ほどほどに対策を行うことが賢い進め方となります。
一方で性格検査は、正直に回答することが大切です。また面倒だからといって、適当に回答してはいけません。性格検査で回答した内容は応募者の特徴を示す資料として、後に行われる面接で使われます。面接官は性格検査の結果資料をもとに、その内容が正しいかという観点で質問を行います。
従って性格検査で嘘をついた場合は、あなた自身と異なる情報が面接官に提供されることとなります。このため、面接ではかなり突っ込んだ質問がされる場合もあります。また適当に回答した場合は「回答の信頼性に疑義がある」などといった情報が会社側に提供されますから、書類選考で不合格とされるおそれもあります。
4.面接
面接は、選考における最も重要なステップです。選考が面接だけという企業はありますが、一方で選考に面接がない企業は存在しません。従って時間がない場合はWebテストの対策よりも、面接への対策を優先しましょう。
多くの企業では複数回かつ種類の異なる面接を行い、就活生をさまざまな角度から分析して、内定者を決定します。面接には以下のような種類があり、それぞれ特徴も異なりますから、入念な対策が必要です。
- 個人面接
- グループ面接
- グループディスカッション
面接の練習を一人で行うことには、限界があります。また友人や家族に面接官役を頼んだ場合、適切なアドバイスが受けられない可能性があるため、おすすめできません。このため、キャリアセンターや公的機関などが実施する模擬面接を利用することが一つの方法です。
より的確なアドバイスを求める場合は、就活エージェントの利用が適しています。就活エージェントはそれぞれの企業の傾向を知っていますから、企業に合った面接のアドバイスを受けられるという点でおすすめです。もちろん、模擬面接も無料で受けられます。
5.OB・OG訪問
OB・OG訪問は、可能なら行っておくとよいものです。現役のOB・OGから、仕事に対する貴重な情報を入手することができます。その一方で、OB・OGといえども社内のすべての職場事情を知っている訳ではありませんから、入手できる情報には限度があります。またOB・OG訪問時の態度が悪いとその情報が会社に伝わる場合があり、選考に不利となるおそれもあります。
このため、ITエンジニアを目指す場合は無理にOB・OG訪問を行う必要はありません。むしろ企業の内情を知るという観点では、就活エージェントの活用がおすすめです。就活エージェントは直接企業担当者とやり取りしたり、企業に訪問して雰囲気を感じ取るといった業務を行っていますから、さまざまな観点で企業の内情を知ることができます。
すべてに全力を注ぐ必要はない
ここまで就活のステップと、それぞれの特徴やポイントを解説してきました。就活ではすべてに全力を注ぐ必要はありません。内定に向けて重点を置くべきポイントは、以下の通りです。
- 自己分析や企業研究
- エントリーシート
- 面接対策
「エンジニア就活」ではエントリーシートのチェックや模擬面接、選考通過や内定へ向けたアドバイスを、無料で就活生に提供しています。よりよい就職を実現するために、活用を検討してみましょう。
IT業界を目指すなら就活エージェントに相談しよう
エンジニア就活には、IT業界・SEに強いエージェントが多数います。彼らに話を聞いてもらうことで、自分が何をやりたいのか、自分が大切にしているのが何なのか、就活するうえでの軸が見えてきます。さらに、各人に合った未公開の求人情報も紹介してもらえるので、まずは気軽に相談してみましょう。会員登録や相談・セミナーなど、すべて無料で活用できます。