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Linuxの生みの親、リーナス・トーバルズってどんな人?

リーナス・トーバルズの学生時代とは?

出典:pixabay.com


リーナス・トーバルズは1969年にフィンランドの首都ヘルシンキで生まれました。11歳のとき母方の祖父から米コモドール社のVIC120をもらったことがきっかけで、パソコンに興味を抱くようになりました。88年に入学したヘルシンキ大学では、コンピュータゲームで遊ぶ傍らエディタやアセンブラを書いたりハードウェアを改造したりなどしていました。
91年1月にはインテル386を搭載したIBM互換パソコンを購入、IBM互換パソコン用のアセンブリ言語のプログラミングを勉強し、キーボード等のデバイスドライバも書けるようになりました。在学中に読んだA.S.タネンバウムの『オペレーティングシステム~設計と理論およびMINIXによる実装』に深い影響を受けたトーバルズはMinixOSを自作のOSと置き換え、この自作OSをLinux(Linus’s Minix)と名付け、91年8月に一般公開しました。
96年、Linuxに関する修士論文でトーバルズは計算機科学の修士号を得ました。

リーナス・トーバルズを助けた人物とは?

Licensee:TariqueSani


トーバルズとLinuxを語るうえで、トーバルズの右腕とも称されたアラン・コックスの存在は欠かせません。1968年イギリスに生まれたアラン・コックスは、10歳そこそこでBASICをマスターし、高校卒業後はウェールズ・ユニバーシティカレッジのコンピュータ学科に入学しました。
92年3月に出たLinux0.95をインストールしたコックスは、Linuxのネットワーク機能がうまく動作していないことに気づきました。ネットワーク関連のコードに多くのバグを見つけたコックスは自らこれらを修正しました。Linux0.99.13においてはLinuxのメモリ・リーク問題を解決したことでも知られています。
以降もコックスはLinuxのバグ修正に大きく貢献し、2005年にはロンドンのOpenSource World(旧LinuxWorld)で功労賞を受賞しています。

なぜLinuxがここまで浸透し、継続的に開発改善が行われてきているのか?

出典:pixabay.com


Linuxはフリーかつオープンソースなソフトウェアの共同開発として最も成功した例の一つとされています。Linuxの開発には世界中の有志のプログラマがインターネット経由で参加しました。
Linuxカーネルのソースコードは無償で入手可能で、営利非営利に関わらず誰でも自由に使用・修正・頒布できます
これはプログラマのエリック・レイモンドによる「リーナスの法則」、すなわち“Given enough eyeballs, all bugs are shallow”(チェックする人が多ければ、どんなバグも問題にはならない)という主張の基になっています。
かつては上級者向けというイメージの強かったLinuxですが、各種ハードウェアへの対応が大幅に向上するなどの改良の結果、現在は一般ユーザーにも普及しています。
知的財産権を破壊するものだというオープンソースソフトウェアへの批判に対してトーバルズは、「私がはるかかなたを見渡すことができたのは、それはひとえに巨人の肩に乗っていたからだ(先人の業績を参照できたからだ)」というニュートンの言葉を引用して反論しています。
Linuxの開発者が集う技術カンファレンス、LinuxCon Japan2013で「Linuxはどこへ向かうのか」と問いかけられたトーバルズは、「Linuxにはプランはないが、開発に参加する人にはそれぞれのプランがある」「さまざまなプランがそれぞれ動いているのがLinuxで、それは1つのプランで動くよりずっと面白い」と答えています。

リーナス・トーバルズの名言


トーバルズの言葉を、自伝『それがぼくには楽しかったから』(原題“Just For FUN”)も参照しつつ見てみましょう。

  • 長期的な見通しやビジョンはあえて持たないようにしている。新しいものが出てきたときに、そのほうが自由に対応できるから。
  • 一般的に言って、白と黒しかないというような考え方は、私はあまり好きではありません。それが合理的であれば、灰色であってもいいと思います。
  • 問題を理解し解決するのは、その問題を最初に記述した人間ではない。
  • 技術は、それを意識しないで使えるようになったとき、技術だと思う人はいなくなる。
  • でも、本当のことだ。君は自分の世界を作ることができる。君にできることを制限するのは、君自身の能力だ。

トーバルズは2000年に行われたタイム誌による「今世紀の100人」にインターネット投票で17位に選出されたほか、2004年には同誌で「世界で最も影響力のある一人」として挙げられました。
2005年にはビジネスウィーク誌の「最も優秀な経営者」の一人に選ばれ、2012年にはフィンランド技術賞財団によりミレニアム技術賞を、iPS細胞研究の山中伸弥とダブル受賞しています。

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