志望企業を決めて、いざエントリー!と意気込んでいるあなた。エントリーした企業の研究は十分に行えたでしょうか?実は、自分が思っている以上に企業の研究は行わないと、書類選考や面接の場で人事担当者に魅力を感じさせることは難しいです。今回は、自分の志望動機を明確に伝えるために必要な、企業研究の方法について解説をしていきます。
他の学生と差別化して、明確に志望動機を伝えられないと面接で落とされる
書類選考時や面接の場で人事担当者を「いいな」と思わせるコツは、他社との違いを伝えた上で、なぜその企業に行きたいのかを明確に伝えることです。ただ単にその企業のサービスのなんとなく良かった所を伝えただけでは「他の学生と同じことを言っていて、正直あまり印象に残らないなぁ・・・」と判断され、面接で落とされてしまいます。他の学生がどんな風に同じ企業の志望動機を書いているのかを想像してみると、どんな書き方がまずいのかも自ずとわかってくるはずです。
ここでは、書類選考や面接で魅力を伝える際にポイントとなる、志望する企業の研究の仕方と、競合企業との比較の仕方について、3つのポイントを解説していきます。
1:まずは、自分が志望する企業の理念やサービス内容を徹底的に調べる
自分が志望する企業の情報を調べていきましょう。企業理念に関しては、その企業が一番大事にしている理念は何なのか、代表のインタビューではどのようなことが語られているのか、と言ったことを調べていきましょう。すべての企業が情報を公開しているわけではないですが、例えば株式会社ユーザベースのように、自社のミッションを明確に掲げている企業もあります。
また、サービスの内容については、機能やターゲット層をどこにおいているのか、値段や市場規模についても調べておくと良いです。時間がない時には「サービス名 特徴」などの検索キーワードで調べると、特徴をまとめたページが出てきます。そのまま鵜呑みにすることは良くないですが、参考情報として調べておくことをおすすめします。その他、エンジニア職での面接を受ける場合には、技術的に魅力的な点も抑えておくと良いです。
2:競合サービスの値段、ターゲット層、提供する中身の違いを明確にする
同様のサービスを提供している企業を、同じ手順で研究していきます。サービスの特徴に応じて、比較を伝えるための軸を定めてから研究をするとよいでしょう。例えばニュース・キュレーションアプリの比較記事のような形で、インストール数、検索回数、ソーシャルメディアへのシェアの数を基準に違いをまとめる、と言った方法です。
3:上場企業の場合は更に詳細に調べることが可能
最後に、上場している企業を比較する場合の調べ方を紹介します。上場企業の場合、有価証券報告書(EDINETという金融庁が運営するサイトからダウンロード可能)という、売上や事業内容、今後の戦略についてすべてを説明するための資料が公開されています。「主要な経営指標等の推移」「業績等の概要」「対処すべき課題」「事業等のリスク」と 書かれた項目を見れば、その企業のざっくりとした概要はつかむことが出来るはずです。