この記事のポイント
- WikiやWikipediaの基盤技術を生み出したプログラマー、ウォード・カニンガムの生涯と功績を紹介します。
- エクストリーム・プログラミングやアジャイル開発のパイオニアとして、現代のソフトウェア開発にも多大な影響を与えた人物です。
- 名言や開発思想を通じて、エンジニアとして大切にすべき考え方を学べます。
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Wikiの発明者でありエクストリーム・プログラミングのパイオニアの一人でもあるウォード・カニンガム
1995年3月25日にインターネット上に公開された「Portland Pattern Repository」が、Wikiが用いられた最初のWebサイトです。
Wikiとは、WebブラウザからWEBページを簡単に編集できるもの全般を指しますが、いちばんに「Wikipedia」を思いつく方が多いでしょう。検索をかけるとたいていいちばんにヒットする、世界最大級の辞書サイトです。なお「Wiki Wiki」はハワイ語で「速い」を意味し、ウォード・カニンガムがホノルル国際空港内を走る「ウィキウィキシャトル」から命名したとされています。
ウォード・カニンガムがWikiのソフトウェア(WikiWikiWeb)を開発したのが1995年、「Wikipedia」は2001年に誕生しました。
閲覧者が誰でも簡単にページを修正したり、新しいページを追加したりできる仕組みになっています。誰でも編集できるメリットを生かし、内容について詳しい方々がタイムリーに記載を加えていきます。
掲示板のように時系列で流れてしまうものとは違い、その時々で加筆修正できる仕組みは画期的です。
そんな便利なWikiの生みの親が、ウォード・カニンガムです。
アメリカのプログラマーですが、コンピュータ上の共同作業でテキストの編集を行う概念・ツールである、「Wiki」の創案、開発を行いました。1949年5月26日生まれ、パデュー大学(Purdue University)電気工学・コンピュータ科学専攻卒業。
さらにはマイクロソフトやEclipse財団のコミッターとしても活躍

2003年12月からはマイクロソフト社のパターン&プラクティスグループにおいてアーキテクトを務め、2005年10月にマイクロソフトを退社し、Eclipse財団のコミッターコミュニティ開発ディレクターに就任しています。
Eclipse財団はオープンソースコミュニティと関連製品やサービスの発展を支援している、非営利団体です。現在はNew Relicのプログラマーとして活躍しており、オープンソースコミュニティへの貢献を続けています。
ウォード・カニンガムの学生時代とは?
ウォード・カニンガムの故郷はアメリカ、インディアナ州です。
パデュー大学(Purdue University)はインディアナ州の公立大学。ウォード・カニンガムはここで、電気工学とコンピュータ科学を学びました。
大学時代にプログラマーとしての技術を身につけたカニンガムは、ソフトウェア開発とコンサルタントを手がける会社として、「カニンガム&カニンガム社」を設立します。
ウォード・カニンガムの名言

「計画づくりとは、学びたいことをはっきりさせることであって、(プロダクトを)どうしたいかを決めるものではない」
ソフトウェア開発者は、現在携わっているプロジェクトに問題点があるという認識はしています。
問題点を解決できないのは、以下のような理由が考えられます。
- 人々が、問題が存在していることを納得していない。
- 問題の存在は認識しているが、それを解決するためにほかの方法を試みるのをためらっている。
- 問題の存在を認識していて、それを解決しようとする意思があるが、解決しようとしている問題について誤解している。
- 問題の存在を認識していて、それを解決しようとする意思があり、問題を理解しているが、現状を維持するように制約を受けている。
計画を立てることとは、改善点を明らかにすることありきです。
「インターネット上で正しい答えを得る最善の方法は、質問することではない。間違った答えを投稿することだ」
ネット上では間違った内容もたくさん含まれており、自分が間違った内容を投稿するというのは考えられないでしょう。
しかし、たくさんの人が閲覧する場所では、間違いを訂正してくれる人も多く現れるという考え方です。
間違いを訂正する人の優越感も利用し、どんどん加筆修正されることにより、「Wikipedia」はより上質なページとなっていきます。
「会話ページなくしてウィキペディアはなりたたないんじゃないかな」
自分の知識が豊富で一人で完結していても限界があります。多くの閲覧者が意見交換をすることにより、一分野の知識がどんどん高まったページが作られていくというのが、カニンガムが開発したWikiというツールです。
投稿された内容の訂正・加筆により、閲覧者同士の会話が成立していると言えるでしょう。
カニンガムはこの状態でも満足しておらず、本文とは別に会話ページを設けることも歓迎しています。
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編集後記
ウォード・カニンガムが生み出したWikiという仕組みは、「誰もが知識を共有・発展させられる場をつくる」という思想から生まれました。
エンジニアを目指す皆さんも、技術の背景にある「なぜ作ったのか」という問いを大切にしてみてください。
編集者
エンジニア就活 編集部
ITエンジニアを目指す就活生に向けて、求人情報・選考ノウハウ・業界研究など実践的なコンテンツを届けています。
就活生の疑問や不安に寄り添いながら、日々コンテンツを更新しています。





