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マイクロソフトのキラーアプリケーション、WordやExcelを開発した天才エンジニア、チャールズ・シモニーとは?

天才エンジニア、チャールズ・シモニーとは?


チャールズ・シモニー(Charles Simonyi)とは、1948年生まれ、ハンガリーのプダペスト出身の天才プログラマーで、マイクロソフトのWordやExcelの開発者として有名です。

チャールズ・シモニーの学生時代は?


チャールズ・シモニーの父カーロイ・シモニーはブダペスト工科大学の電気工学の教授でした。
その父の計らいでシモンズは高校時代、当時ハンガリーに数台しかなかったコンピューター研究所でコンピューター技師の補助の仕事をする機会を得、そこでプログラミングを学びます。彼が最初に使ったコンピューターはソビエト製の「Ural2」でした。
高校を卒業するころには、自分のコンパイラを完成させ、それが政府機関に高値で売れるほどの腕前になっていました。
1966年、18歳のシモニーはそのコンパイラの経験を買われ、デンマークのコンピューター会社に就職し、そこで名門カリフォルニア州立大学バークレー校に入学する資金を稼ぎます。そして、1968年に念願叶ってめでたくバークレー校に入学したシモニーは大学で数学を専攻し、コンピューターセンターで働きながら勉学に励み、1972年に理学士号を修めました。
バークレー校を卒業後は、ゼロックスのパラアルト研究所で働き始めます。
そこで、世界初のパーソナル・コンピューターの一つ、XeroxAltoの開発にバトラー・ランプソンと共に携わり、WYSIWYGワープロBravoを開発します。WYSIWYGとは画面上で見たままの結果が出力されるという、今では当たり前の技術ですが、これを開発したのがシモニーだったのです。
1977年、博士論文で「メタプログラミング」という、集団を管理・指導することで大規模なソフトウェア開発を行うという手法を提唱し、パラアルトにある名門スタンフォード大学で、計算機科学の博士号を取得しました。
その後、1981年までの約10年間ゼロックスのパラアルト研究所で勤務を続けます。
ゼロックスに勤務していた最後の年である1981年に、シモニーはマイクロソフトに転職し、その後約20年にわたりマイクロソフトで働くことになります。
マイクロソフトではアプリケーション開発責任者及びチーフアーキテクトを務め、マイクロソフトの顔ともいえるExcelやWordの開発のプロジェクトを率いて活躍し、トップレベルのソフトウエア開発者として一躍有名になりました。
また、変数の命名法の一つであるハンガリアン記法を考案したのもシモニーです。
2002年、長期にわたって勤めたにマイクロソフトを退社したシモニーは、同年8月にInternational Software社という、自分で考えだしたインテンショナルプログラミングの概念を使ったソフトウエア会社を創立し、今も研究を続けています。 

宇宙旅行にもいっている

pixabay.com

シモニーはプログラマーとしてだけではなく、他の分野でも有名です。というのも、彼は、世界有数のプログラマーでありながら、宇宙旅行を二度体験した初めての人物だからです。
シモニーは13歳の時にモスクワに旅行に行った際、バベル・ボボビッチ宇宙飛行士に会い、それ以来宇宙旅行に行くことを夢見ていました。シモニーは夢を夢で終わらせないために、飛行士としての訓練も積み、あらゆる飛行機のライセンスをとり、その飛行時間は2000時間を超えました。
2007年4月に、メディカルチェックに無事受かったシモニーは宇宙飛行士としての訓練を受けた後、念願叶ってロシアの宇宙船ソユーズTMA-10で遂に宇宙に飛び立ち、国際宇宙ステーション(ISS)での滞在後、無事帰還しました。
シモニーのミッションは民間宇宙飛行の普及、宇宙ステーションの研究のお手伝い、世界中の若者に宇宙科学に興味をもってもらうことでした。
シモニーはISSに滞在した5人目の民間宇宙飛行士となりました。この最初の宇宙旅行に2100万ドル、さらに2009年3月にソユーズTMA-14で2度目の宇宙旅行を行ったときには3500万ドルの費用がかかったと、後に自身が明かしています。 

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