エンジニアが大手企業に転職するには?中小との違いや目指す方法を徹底解説

エンジニアが大手企業に転職するには?中小との違いや目指す方法を徹底解説

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より良い環境を目指して転職するエンジニア。その転職先として大手企業を候補にする方も多いでしょう。ですが次のような疑問も浮かぶはずです。

大手企業で働くデメリットってあるのかな?
エンジニアとして大手企業へ転職するためにすべきことは?

そこで本記事では、大手企業へ転職するために知っておきたい情報をまとめて解説しています。

大手で働くメリットやデメリット、さらに転職を実現させる方法まで役に立つ内容が満載です。記事の最後にはおすすめの大手SIerも紹介しています。

大手への転職を目指している方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

この記事のまとめ
  • 中小と大手では求められるスキルが違う
  • 大手は年収が高く福利厚生が充実しているのがメリット
  • ただし、開発工程の管理が難しいのがデメリット
  • 転職エージェントを利用して大手企業に入社しよう!
目次

中小から大手への転職でエンジニアに求められるスキルの違い

中小から大手への転職でエンジニアに求められるスキルの違い

一般的に転職が成功するポイントとして挙げられるのは、企業が求めるスキルを持っているかどうかです。

エンジニアとして働く場合、中小と大手では求められるスキルが違います。以下に内容をまとめているので、しっかりと理解しておきましょう。

現在の自分が持開発工程の管理が難しいっていないスキルに関しては、できるかぎり転職前までに経験を積んでおくことがおすすめです。

①社会的な影響が大きい大規模なシステムを扱う能力

大企業が受注するシステム開発は、数百万円~数千万円のプロジェクトになるケースが多いです。

そのため大規模なシステム開発への参加経験は、大手への転職時に有利となります。経験が無くても転職は可能ですが、仕事に対する覚悟は必要です。

クライアントには官公庁や銀行などが存在し、開発・運用されるシステムにトラブルは許されません。

障害発生時の社会的影響を考えると、エンジニア個人の責任も大きく感じられるでしょう。

②要件定義やシステム設計業務を遂行する能力

大手と中小の違いで注意したいのが、携わることになる仕事内容です。大手では要件定義やシステム設計を主業務とするため、高いプログラミング技術は求められません。

プログラミング業務に携わったとしても比較的短い期間で終わり、設計業務へと移ることが多いです。

したがって上流工程と言われる部分の経験が少しでもあれば、大手への転職を成功させるプラス要因となります。

上流工程に携われるチャンスがあったら、逃さず挑戦するのがおすすめです。

③マネジメント力・コミュニケーション能力

要件定義やシステム設計を担当する能力以外に、必要となるのがマネジメント力やコミュニケーション能力です。

上流工程には、クライアントの要求を実現するためのヒアリング、予算と納期の設定業務なども含まれます。これらを担当するのに求められるのが上記の能力です。

高いコミュニケーション能力は専門知識を持たないクライアントの要求を探り出し、マネジメント能力は管理を主体とする大手で活躍するためのスキルと言えるでしょう。

特にマネジメント力は、エンジニアとして年収を上げていきたい方にとって必須の能力です。大手への転職という条件に関わらず、習得しておきたいスキルになります。

エンジニアが大手企業へ転職するメリット

エンジニアが大手企業へ転職するメリット

ここで改めてエンジニアが大手企業へ転職するメリットについて解説したいと思います。主な内容は以下のとおりです。

メリットを再確認して、自分の転職方針に間違いがないか分析してみましょう。

大手のメリット①年収が高い

大手のエンジニアとして働くメリットで最初に思い浮かぶのが、年収の高さでしょう。

大手と中小では年収に100~300万円の差があり、これらの数値はエンジニアの実力とは関係ないと言われています。

なぜならプロジェクトを受注するのは大手で、中小は下請けとして仕事に携わるからです。下請けだとマージンが差し引かれますが、受注元はそういったこともありません。

そのためエンジニアへの報酬も、大手のほうが高くなる傾向です。年収アップ率も同様で、しっかりとした評価制度のもとボーナス額もどんどん上昇していきます。

大手のメリット②福利厚生が充実

大手エンジニアのメリット2つ目は、充実した福利厚生制度です。有休消化率や退職金制度、メンタルヘルスに労働環境など、魅力を感じられる部分が多くあります。

女性が気になる育児休暇や産後の時短勤務に関しても、しっかりとした制度が整っている傾向です。

性別や年齢に左右されず、エンジニアとして長く働ける環境に力を入れている企業が大手の中に多く見られます。

企業によっては特別休暇や特別手当を設けているケースもあり、さまざまな保証が充実している点も魅力のひとつです。

大手のメリット③研修・教育体制が手厚い

研修・教育体制が手厚いことも大手ならではのメリットと言えます。

大手企業の多くは教育を専門機関に委託することで、業務開始までに社会人のマナーから必要な知識までをしっかりと学ばせます。

カリキュラムはその都度ブラッシュアップされていくので、最新の知識・技術も習得できるでしょう。

中小の場合だとすぐさま業務に携わることもあるので、入社初期の安心感は大手のほうが上回っています。

エンジニアが大手企業へ転職するデメリット

エンジニアが大手企業へ転職するデメリット

メリットの多い大手企業へ転職ですが、次のようなデメリットも存在します。

良い点だけでなく、気になる部分もしっかりと理解して転職先を決定しましょう。

大手のデメリット①開発工程の管理が難しい

大手で働くエンジニアにとって、工程管理も主な業務です。下請けに発注した業務の進捗まで管理する必要があるので、それなりに負担も大きくなります。

特にクライアントの急な要望に対して下請けが対応できない状況のときは、体力的な面だけでなく精神的な疲労も蓄積されていくでしょう。

板挟みのような状況を避けたいのなら開発業務を主とする中小企業がおすすめですが、管理スキルのレベルアップは期待できません。

収入につながるスキルは獲得できますが、管理業務の難しさは大手ならではの問題と言えるでしょう。

大手のデメリット②体質が古く非効率な部分が多い

大手企業の中には古い体質を保ったままの会社もあります。上司と部下の関係が厳しく、立場が上の人間には逆らえないという風潮です。

体面だけの会議を重視して、稟議や決済などのスピード感も鈍くなります。こういった体質は非効率的であり生産性を阻害する要因です。

また大規模であるがゆえに使用しているシステムの更新ができず、何十年も前の作業環境で仕事に取り組んでいる例もあります。

すべての大手企業に当てはまるわけではないのですが、念のため注意しておくべき点と言えるでしょう。

大手のデメリット③プログラミングなど現場のスキルが身につかない

何度も解説しているとおり、大手のエンジニアが担当するのは上流工程になります。

下流工程は下請けに発注するケースが多いため、開発スキルの練度を上げるには不向きです。大手では管理がメインとなり、プログラミングの機会は少なくなります。

プログラミングを極めたいのなら、大手よりも中小やベンチャー企業を選ぶべきでしょう。

エンジニアが大手企業へ転職する方法

エンジニアが大手企業へ転職する方法

ここからはエンジニアが大手企業へ転職する方法について解説していきます。紹介する方法は以下の2つです。

大手への転職は難度が高いので、なんとなく転職活動を進めても成功しません。自分に可能な方法を選択して、大手への転職を目指しましょう。

大手企業の知人など人脈を使って推薦してもらう

エンジニアの転職でスカウトという方法は一般的です。大手で働いている知人がいれば、紹介してもらうことで転職へのきっかけが作れます。

求められるスキルはもちろん必要ですが、ほかの転職希望者と争わずに面接へたどり着ける部分は大きな魅力です。

とはいえ知人がいるケースはまれだと言えるので、日頃から人脈を広げる努力は必要でしょう。

エンジニア同士の交流会やセミナー・勉強会を利用して、できるだけ多くのつながりを作っておくことに注力しておいてください。

IT転職に特化したエージェントを利用する

IT転職に特化したエージェントの利用もおすすめです。プロのアドバイスを受けながら転職活動を進められるため、ひとりで行動するよりも成功率が格段に上昇します。

目指す企業の求める人物像や最新の動向も、キャリアアドバイザーを通して簡単に得ることが可能です。

そういった情報を反映した面接対策の効果も抜群で、安心感を持って当日を迎えられます。大手にもさまざまな企業がありますから、自分に合った会社を探すのは大変です。

エージェントサービスを利用すれば自分の市場価値を正しく判断してもらい、最適な求人を紹介してもらえるでしょう。

エンジニアが大手企業へ転職するためのポイント

エンジニアが大手企業へ転職するためのポイント

ここで解説するのは、エンジニアが大手企業へ転職するためのポイントについてです。

大手企業が求める人物像を把握すれば、おのずと押さえておくべき部分が判明します。その内容は以下にまとめた3つです。

特殊なスキルや実績を作ってアピールする

一般的な転職においても同様ですが、差別化できるスキルや実績は大手への転職でも有利に働きます。

特にマネジメント能力や上流工程の経験は、大きなプラス要因と言えるでしょう。またスキルや実績を持っていても、効果的にアピールできなければ意味はありません。

面接時には言葉だけでなくポートフォリオを用意して、自身のスキル・実績をわかりやすく伝えることが肝要です。

エンジニアの転職ではスキル・実績が第一となります。スキル取得とアピール方法、両方の計画をしっかりと立てておきましょう。

コミュニケーション能力を身に着ける

大手で働くエンジニアにとってコミュニケーション能力は間違いなく必要になるスキルです。前もって身に付けておくことで、転職時にも有利になります。

要件定義の際に行うクライアントへのヒアリング、チーム間の意思疎通など、コミュニケーション能力を活かす場面はさまざまです。

業務の遂行を効率化するだけでなく、職場環境の雰囲気も良くします。

逆にコミュニケーション能力が無ければ、大手で活躍するどころか転職成功の確率さえも下がってしまうでしょう。

マネジメント力を身に着ける

コミュニケーション能力と同様に、大手への転職で有利となるのがマネジメント能力を示す実績です。

マネジメント能力はプロジェクトマネージャーのような管理職へステップアップするのに必要となる能力で、大手で活躍するためには必ず手に入れたいスキルと言えます。

当然ながら大手企業側も、マネジメント能力を持つエンジニアを採用する傾向が強いです。

転職前にマネジメント能力を身に付けておけば、将来に渡って活躍を期待できる人材だと判断されます。

事前にマネジメントスキルを習得できるチャンスに出会えたら、迷わず挑戦するようにしましょう。

エンジニア転職におすすめの大手SIerランキング

エンジニア転職におすすめの大手SIerランキング

最後にエンジニア転職におすすめの大手SIerランキングを掲載しておきます。

判定基準は有価証券報告書に記載された売上や年収などの総合値です。実際に転職を検討する際の参考にしてみてください。

企業名 売上 平均年収
日立製作所 2兆1,536億円 897万円
NTTデータ 2兆5,519億円 852万円
富士通 3兆563億円 859万円
NEC 3兆140億円 814万円
野村総合研究所 6,116億円 1,232万円

【まとめ】エンジニアが大手企業に転職するには?

【まとめ】エンジニアが大手企業に転職するには?

エンジニアが大手企業に転職するには、候補となる企業の研究をしっかりと行うことが大切です。求められるスキルや人物像を確実に把握して、事前に準備しておきましょう。

転職関係の情報収集にはエージェントの利用がおすすめです。大手への転職は難易度も高いため、エージェントサービスのサポートも有効に働きます。

ただし、すべてのエンジニアが大手にメリットを感じるわけではありません。自分のケースがどうなのかを的確に判断して、後悔のない転職を実行しましょう。

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