就活の情報の収集を考えたとき、就活情報サイトの存在は欠かすことができません。ですが、就活情報サイトを使ったからといって必ず内定がもらえるわけではありません。就活情報サイトをいかに使いこなすかによって、結果は大きく変わってくるのです。
ここでは、就活情報サイトを使う前に知っておきたい注意点を3つ解説します。
1. 就活サイトが得意な業界・職種を見極める
「就活情報サイト」というワードで検索すると、多くの就活情報サイトが見つかります。求人企業の情報を載せているという点では共通ですが、サイトによって、得意な業界・職種というのが存在します。
例えば、リクナビ、マイナビ、のような就活情報サイトには、多くの業界や職種の情報が集められています。一方、エンジニア就活のようにエンジニアに完全特化したサイトもあります。こういったサイトにはその業界や職種について他のサイトにはない情報が掲載されていることもあります。
自分の就活にマッチした就活情報サイトを見極めて使うようにしましょう。
2. 情報収集型のサイトか、セミナー・勉強会等アウトプット重視のサイト、2パターンのサイトを活用する
数多くある就活情報サイトを、次の2つのように分類することもできます。
(1)情報収集型のサイト
例えば「リクナビ」や「マイナビ」といったサイトは、就活に必要な情報をインプットするのに向いたサイトです。サイトを閲覧するだけで、企業の基本情報や就活に必要となる基本的な情報を入手できます。効率よく情報収集ができる利点があります。
(2)アウトプット重視のサイト
エンジニア就活の様に、就職活動を行っている学生がセミナーや勉強会などに参加することによって、実体験を積むことに重きを置いたサイトです。サイトそれぞれに大変魅力的な企画が組まれています。
例えば、現場のエンジニアを招いてのセミナーや、成果物を作ることを目的としたプログラミング勉強会などの企画などがあります。これらは人数制限はありますが、基本的に就活生ならだれでも参加することが可能です。遠方からでも参加できるよう交通費を負担してくれるセミナーなどもあります。
どちらか一方のサイトだけを利用するというわけではなく、これら2つのタイプの就活情報サイトをうまく利用することが大切です。
3. 就活情報サイトだけに頼らない
就活情報サイトに掲載されている企業情報だけみて満足していませんか?気になる企業を見つけたら、自分でもその企業について知ろうと努力することは非常に大切です。
例えばネットの口コミで評判の良いお店。実際に行ってみたら、自分にとってはイマイチだった、というような経験はありませんか?
自分の体験によって得た情報を”一次情報”、本やインターネットなど他者から伝え聞いた情報を「二次情報」といいます。この場合、ネットの口コミ情報は「二次情報」。お店に出向いて自分が体験して得た情報は一次情報です。二次情報は他人のフィルターを通した情報です。同じものを見ても自分のフィルターを通した時と同じになるとは限りません。
就職活動において、就活情報サイトから得られるのはあくまで二次情報のみ。でも就職するのはあなた自身です。あなたが一次情報を得るにはどうしたらよいのでしょうか?
OB・OG訪問は実際に働いている先輩社員の生の声を聞けるチャンスです。訪問の際、自分でアポイントを取るのも立派な社会勉強です。会社説明会にもぜひ足を運んでみましょう。企業の担当者と直接会話するなかで、自分に足りない部分やもっと伸ばせる部分が見えてくるかもしれません。インターンシップの機会があればぜひ参加してみてください。自分がこの職場で働いたらどんな風に感じるかを体験できる絶好のチャンスです。
上記で述べた様に、アウトプット重視の就活情報サイトを利用する方法もとても有効です。これらの就活情報サイトで紹介されているセミナーや勉強会は、無料で参加できることが多いです。交通費を負担してくれるセミナーもあります。金銭面を気にせず参加できるのは魅力的ですね。
また、セミナーなどで現場で働いている人と直接会って話を聞いたりできるのは就活において大きな利点になるでしょう。もちろんスキルアップも図ることもできます。セミナーや勉強会に足を運ぶのは、やはり意欲のある学生です。そういった学生と友達になれるチャンスにもなります。
上記3点を踏まえて、就活情報サイトをうまく使いこなして就職活動を乗り切りましょう。