面接で志望動機を言う際に、「IT業界に入れば成長できると思い、志望いたしました。」と言う学生がいます。
あなたも「社会人になってからも成長したい!勉強します!」という意欲をアピールしようと、この「成長」という言葉を就活で使っていませんか?
しかし、就活で志望動機に「成長」という言葉を使う際は慎重にならないと、面接官から不評を買ってしまう場合があるのです。
それはどのような場合なのか?について、ご説明しましょう。
志望動機で「成長」の手段が他力本願になっている
「成長できる」を「成長させてくれる」に言い換えられるような志望動機ではNGです。「会社に入れば先輩が手取り足取り教えてくれる」という姿勢では他力本願とみなされてしまうでしょう。
IT業界では新しい技術が次々に生まれていきますし、流行り廃りも激しい世界です。ですから、常に新しい技術を吸収し、勉強を続けて成長し続けなければなりません。
先輩が知識や技術を新卒生に注ぐためには、たくさんの時間を割かなければいけません。研修制度や教育制度があれど、ある程度の段階までは自学自習で成長してくれなければ、先輩や上司の通常業務の時間が圧迫されることになります。
そのため、指示される前に自分で考えて行動しようとする姿勢のある人材が企業では求められます。
もちろん、新入社員の時は社会人経験が浅く行き詰まることは多いでしょう。しかし、行き詰るまで自身で考え抜き、自走すれば、きっとそれは先輩方にほとんど負担をかけることなく、少しのアドバイスで解決する段階まで到達しているはずです。
仕事は教えてもらうものではなく自分から習得していくものです。
「成長できる」というたった一言ですが、面接官や現場の上長からしてみれば、就活生がその言葉を他力本願な意味で使っていないかは重要な選考の判断基準になるのです。
志望動機の「成長」に具体的なビジョンがない
「御社で成長したい」と志望動機で言う場合は「どのように?何を学びたいのか?」を必ず添えるようにしましょう。
就活生が何をどのように学びたいのか、今現在どのような努力をしているのかを企業側は評価します。就職してからも学びたいのなら、それなりに動き始めているはずですし、未来への具体的なビジョンを描いているはずという観点から、面接で深掘りした質問もされるでしょう。
IT企業を新卒で目指す際は、将来どのような技術を持ち、どのようなフィールドで仕事をしていたいのか。自身の将来像と志望企業の業務内容を結び付けるようにしましょう。
例えば、WEBデザイナーとして成長したいと思っているのであれば「HTMLのテキストを買って勉強し、すでにWEBサイトを自宅で制作し始めています。そして、入社後はデザインの勉強も始めて、一人前のWEBデザイナーになりたいという具体的なビジョンを持っています。」など。
まとめ
もし、志望動機でIT業界における成長についてアピールするのであれば、具体的に目標に向かって勉強を始めている、資格取得に向けて動いているなどという場合に限って宣言しましょう。
「IT業界は成長できるから」を志望動機に上げる際は、注意が必要です。しかし、具体的に説明することができれば、非常に説得力のある志望動機にもなりえる言葉です。
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