一人の人間として見た、スティーブジョブズ
エンジニアの皆さんなら、スティーブジョブズの経歴やエピソードは複数ご存知かもしれません。ただ、彼の経歴を辿っていると「こんなこと言っちゃうのか…」「こんな裏切りするのか…」と、ふと違和感を覚えることはありませんか?
「スティーブジョブズ=すごい人」という先入観を持って、全てをカリスマ性で収めてしまっていいのでしょうか?神格化されすぎという可能性はないでしょうか?一人の人間としてどういう人間だったのかを見てみましょう。
スティーブジョブズは養子だった
彼の生涯のエピソードを全てこれに結びつけるのには無理がありますが、彼は養子だったのです。実母は誰にも気づかれずに出産しようとしました。結婚を反対されていたためです。生まれる前から養子に出されることが決まっていた訳です。
ジョブズの養父母は学歴こそなかったものの、ジョブズを立派に育てあげます。養子だから、と区別することなく、彼の希望通りに大学まで進学させました。(大学進学は、養子に出す際の実母からの最低条件だったそうです)
しかし彼はどこかで「自分は捨てられた人間である」という劣等感を持っていたのかもしれません。劣等感・コンプレックスは時に、強烈なモチベーションとなります。自分の存在を世界に知らしめ、認めさせたいという承認欲求があったのでしょう。
彼の魅力とは?
前述通りの承認欲求・冷酷ともいえるクールさ・他人への共感や慈悲のなさから自己愛性人格障害だったのではないかという噂もあります。
しかし、彼は「意地悪」だったのではありません。皆が感じていたこと、それは「ジョブズはジョブズである」ということです。彼自身、「他人を傷つけないようにするということを考えないのか?」という問いに対し、「僕はそういう人間なのであって、違う人間になれと言われても無理だ。」と答えています。
悪態を超える才能
2011年10月5日にスティーブジョブズは膵臓がんでこの世を去ります。あの時の衝撃は皆さんも覚えているでしょう。しかし、悪態をつかれていたジョブズの関係者でさえ、彼のことを憎む人はいませんでした。
皆さんはスティーブウォズニアックをご存知でしょうか?Appleのスーパーエンジニアであり、ジョブズ生涯の友人です。彼の人柄の良さから、ジョブズと対照的に描かれることが多々あります。彼は、ジョブズと2人でブロックゲームの改良をしたにも関わらず、ジョブズに騙され、報酬のほとんどをジョブズに持って行かれてしまうという経験をしています。
それにも関わらず、ジョブズの死後には涙を流し、彼の死を惜しみ、悼みました。ここまでくると、彼の人柄のよさ云々よりも、ジョブズが何をしても結局認められるほど、スーパー経営者だったとしか思えません。
ジョブズ亡きAppleはどうなるのかと心配されましたが、ティム・クック現CEOのもと、調子を崩すことなく、輝き続けています。しかしやはり私たちがiPhone、iPad、MacBookなどのApple製品を手にした時、ふと頭に思い浮かぶのはスティーブジョブスです。
SEを目指すならエージェントと話をしよう
エンジニア就活には、IT業界・SEに強いエージェントがいます。彼らに話を聞いてもらうことで、自分が何をやりたいのか、自分が大切にしているのが何なのか、就活するうえでの軸が見えてきます。さらに、各人に合った未公開の求人情報も紹介してもらえるので、まずは気軽に相談してみましょう。登録や相談・セミナーなど、すべて無料で活用できます。