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先輩や後輩との付き合い方を磨いてきたSE志望者がアピールすべきこと

優秀なSEになるための条件には、何があると思いますか?レベルの高いIT知識や技術という声が聞こえてきそうですが、それは必要最低限なものにすぎません。優秀なSEは、勉強など言われなくても始めからしています。

それ以外に必要なもの、それは先輩後輩との付き合いがどれだけできるかです。学生時代から先輩や後輩との付き合い方を磨いてきた学生は、SEとして優秀な人材になる人が多いのです。なぜ、先輩後輩の付き合いが大事なのかを見てみましょう。

技術や経験の継承なしにSEの仕事は成り立たない

先輩や後輩との関係性を密にすることで、仕事上の技術や経験を次の世代に継承していくことができます。

仕事の付き合いだけの関係でも、仕事の中で技術や知識が受け継がれていくかもしれません。しかし、それは表面上だけのことです。普段から飲み会などで先輩後輩のきずなが深まっていれば、より深いレベルで技術や経験の継承が行われるのです。

堅苦しい話をしているようですが、要は飲み会の席などでざっくばらんに先輩後輩と話をすることが重要だと言っているだけです。

「お前、あの時の大障害知ってるか?!あの時慌てふためいて対応したせいで、二次災害がひどかったんだぞ!」「だから、環境変更やトラブル対応は必ずマニュアルに沿って二人体制で行われるようになったんだ!」

「あの時のあのシステム設計はすごかったな!○○さんが△△の技術を導入しなければ、いまだにバグばっかりのダメシステムだっただろうな!お前も△△はしっかり勉強しておけよ!」

などという話を先輩社員から聞くことで、後輩は仕事で本当に大事なことを知ることができます。

仕事上の書類やマニュアルなどでこのような大事なことを読み取るよりも、飲み会の席などで先輩から雑談レベルで聞かされる方がよっぽど面白く、頭に入ってきます。日ごろから先輩後輩が仲良くしておけば、技術や経験の継承が行われやすいのです。

そのため、学生時代から先輩後輩との付き合いを大事にしてきた学生は、SEになってからも職場の関係性を築きやすく、大事なことを先輩や後輩との関係の中から吸収することができるのです。

チームの協力体制を築くことができる人材は出世する

先輩後輩の関係性を築くことができる人材は、SEになってからもチームの協力体制を築くことができます。後輩が困っていたら助けてあげる、自分が困ったら先輩のアドバイスを乞う、そんな上下関係を築くことができなければ、SEの仕事を続けていくことはできません。

そもそも、SEの仕事は多くの知識や技術が必要な仕事であり、勉強異体でも仕事の中でスキルアップをする必要があります。そこで、先輩社員は後輩社員の力量よりも少し上のレベルの仕事を割り当てることで、後輩に力をつけさせようとします。

ですから、そもそもその社員が今持っている力だけでは、与えられた仕事をやり通すことは難しいのです。当然、先輩からのアドバイスをもらったり勉強したりして、力をつける必要があります。

しかし、たまに絶対に人に助けを求めない新入社員がいます。プライドが許さないのか引っ込み思案なのかはわかりませんが、「これわかりません」という声を上げることがどうしてもできないのです。それでは、仕事をやり遂げることができないどころか、力も付きません。

一方で、先輩後輩との関係性を上手に築ける社員は、周りの力を借りながら自分に力をメキメキとつけていきます。もちろん、自分が助けてもらったら、周りの手助けをすることも忘れません。SEの仕事はチームが力を合わせなければ達成することはできませんから、チームの協力体制を築けなければ仕事にならないのです。

もちろん、チームを上手く運営する力を持っていれば、仕事を成功させることができます。そして、その実績を評価され、どんどん出世していくことができるのです。

ある程度出世すると人脈がものを言う

SEとして出世したければ、人脈が必要なのは他の業界と同じことです。ある程度出世すると、どの業界でも「○○さんと親しくしておけば、開発部署で良い仕事をもらえる」「○○さんの配下で頑張れば、いずれは○○さんの人脈を得ることができる」というコネが必要になるのです。

人脈やコネを持つのも、実力のうちです。もちろん、人脈やコネを持ちつつ、SEとしての実力を養うことは必須です。実力なしに出世はあり得ません。

そこは、他業界とは少々異なるところかもしれません。営業などの職種では、多少実力不足でも人脈やコネ、コミュニケーション能力だけで出世できる世界もあるでしょう。

しかし、SEはコーディングができてナンボ、システム設計ができてナンボの世界です。年齢を重ねて出世すればこのような実作業からは遠ざかりますが、若いうちに実作業をこなして実績を重ねなければ出世はあり得ません。

そして、出世してからも、IT業界の最新事情や最新技術にくわしくなければ、経営やプロジェクト管理などできないでしょう。ですから、SEとしての実力があるのは大前提で、さらに人脈やコネを持つことがSEとして出世するために必要な条件なのです。

また、SEの世界にも派閥はあります。大規模なIT企業なら、システム開発部門、営業部門、運用維持部門などに分かれています。そのどの部門で出世したいのかによって、どの上司についていくかが決まります。

もちろん、システム開発部門で出世したいのであっても、他の部門の偉い人たちとの交流は必要です。良いシステムを開発するためには、良い顧客をこちらに回してくれる営業担当や、システムをしっかり運用してくれる運用維持担当の助けが必要だからです。他の部署でも同じことです。

実作業を行う兵隊として働くなら、その部署の中で努力すれば良いだけでした。しかし、出世するとその部署の上長として、他の部署と交渉したり助け合ったりすることが必要です。その際にも、人脈やコネがものを言います。

今まで他の部署の人たちと全く交流してこなかったという人は、出世しても他の部署の人間から全く相手にされず仕事がしにくいでしょう。普段からいろいろな部署と交流を深めていた人ならば、そうはなりません。先輩後輩との人脈を大事にしておけば、彼らが他の部署に異動した時にその部署とのつながりができ、出世してから再会するというのも良くある話です。こんなところでも、普段から先輩後輩との関係を大事にしてきたことが役に立つというわけです。

就活では先輩後輩のつながり構築をアピールせよ

先輩後輩との付き合いを磨いてきた学生が、どのようにSEとして出世するかを見てきました。SEは技術や知識だけではありません。人との関係性を維持することで、チームで協力し合って大きな仕事を成し遂げることができるのです。

学生生活のゼミやサークル、あるいはバイトなどで先輩後輩との関係を築けてきた方はそのあたりをESや面接で上手にアピールするのも一案だと思います。

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