システムエンジニア採用面接で成功をつかむために
システムエンジニアになるためにも、他の職種同様に面接があります。面接をする機会はむしろほかの業種よりも多いかもしれません。
就業先の企業が決まったとしても、客先に常駐しながら業務を遂行するのであればプロジェクトに入るためにも面談があります。
ですからシステムエンジニアとして就業するためにも、そのあとのキャリアを積むためにも、面談で成功するために必要なこととは何か知っておくということはとても重要ということになります。
面談で成功するためにはシステムエンジニアとして求められているものは何か知らなくてはなりません。そしてシステムエンジニアとして必要になるスキルだけではない能力は何かということも重要です。
就職後にも待つ面談で成功を掴んでいただくために、ポイントをご紹介していきたいと思います。
システムエンジニアに求められる素養とはなにか
システムエンジニアとして求められるものは何かを知らなくては、面談で勝ち残るすべを知ることはできません。そのためにはまず、システムエンジニアの業務内容を知っておくことから始めましょう。
ITというとパソコンについての知識や、システム開発に必要なスキルだけ知っておけばよいのではないかと考えてる方もいらっしゃいますが、実際に仕事をしてみるとそれだけではとても長く続けていくことはできないということがわかるでしょう。これらはあくまでも必要最低限のものでしかないのです。
顧客との折衝能力がなくては顧客が求めているものは何かをしっかりと把握することはかないません。また、企業によって企業理念も、業務の内容も異なります。どのような人材が求められているのか推し量ることができなくては、採用面接も突破するのは難しくなります。
この後の項目で必要なものを詳しく解説していきたいと思いますので、面談時の参考にしてみてください。
スタンドプレイではなくチームプレイが求められる現場だから求められるもの
長く働くうちにシステムエンジニアにもいろいろなタイプがある、ということがわかります。
様々なプロジェクトで活躍していくことができる人材や、それぞれのプロジェクトでプロパーではないのに重要なポジションを任されるほど信頼されているような人物というのは「チーム」を円滑に回すことができ、チームの中で自分に求められるであろうことをしっかりとこなしている人物が多いです。
対して、技術やスキルは秀でているのに他のメンバーと積極的に関わることができない、また一人でやったほうが楽だからとこもってしまうようなタイプの人材が大規模プロジェクトで長く活躍していたり、重要なポジションについているということはほぼありません。
システム屋は技術職で職人だから、とにかく自分の能力だけが大事!と思っていらっしゃる方も多いですがそれは大きな間違いです。
様々なポジションの技術者がいて、メンバーもたくさんいる状況で一つのまとまりを作り上げることを考えると、必然的に協調性の高い人材が求められることもわかりますね。
「この人と一緒に働くとやりやすい!」「この人とまた違うプロジェクトでも一緒に働きたい!」そう思ってもらえる人材になることが長くシステム開発の現場で活躍する秘訣です
コミュニケーション能力もはかられています
システムエンジニアとして上流工程もしっかりこなせる人物となるためには、顧客との折衝能力は欠かせない必須スキルです。
特に難しいのは、あなたがシステムエンジニアとして話をしている相手にとっては、システムのことは専門分野ではないということ。それでも希望として、こんなことができるシステムがほしい、納期はこのくらい、料金はこのくらいで……とあるわけです。
プログラマとしての経験を経て、そこからシステムエンジニアとしてキャリアを積んでいく、という先に顧客とのやり取りを迎えているのであればそう難しいことではないかもしれません。
ですが就職した企業によっては、最初からシステムエンジニアとして顧客とのやり取りをする必要が出てくることもあるのです。
自分自身もまだそれほどシステムのことをよく知っているとは言えない時期に、システムのことをあまりわかっていない顧客とシステムのことを話すというのは、たとえるなら幼稚園にもいかない年齢の子供に料理の作り方を口頭で教えるようなものかもしれません。
ですから、面談では「あえて曖昧な質問をしたときに、きちんと回答ができるのかどうか」ということも見られています。
論理的に、わかりやすく説明できるのか、ということが見られていますから”こう答えたら正解”というものがあるわけではありませんので、下手に硬くなる必要もありません。きちんと相手に伝わるように答える、ということを心掛けておきましょう。
あなたが目指している企業が求めている人物は?
企業からみたとき、「どうしてこの会社を選んだのか」という事はもちろんチェックポイントになっていますが、「この会社が求めている人物像を把握しているのか」ということももちろんチェックされています。
面談を受けるときに多くの方が悩む「応募動機」がこれにあたりますが、資料に記載するだけではなく面談でも同じようなことを確認されることもあります。
どういう企業理念を抱えた会社で、どのような業務内容を行っていて、これからどのような方針で運営していこうとしているのか、具体的な人物像が掲げられているのならどんな人材を欲しているのかを把握しておきましょう。
そのうえで、自分がこの会社に入ったとき、どのように活躍することができそうか、また将来どのように活躍していこうと思っているのかということをアピールしていくことが重要です。これもシステムエンジニアとして重要なスキルでもあります。
「相手の求めているものをくみ取り、その実現に向けてできることをアピールし、実現のための仕組みを考える」ということがここからもチェックできるのです。
長く活躍できるエンジニアとして判断されるのは何か
システムエンジニアとしてだけ必要なことではありませんが、「新しいものを取り入れていく」ということはいろいろな分野でも必要になるスキルです。
特に開発に用いる言語などは日々進化し、新しいものが生み出され実用化されています。「新しい物なんて知らなくても、今までのもので仕事できるのだからいいじゃないか」と思っていると、特にWEB系のシステム開発の現場では活躍の場は限られてしまいます。
企業としても、せっかく若い人材を採用しこれから育てていくことを考えると、長く活躍してくれるであろう人材を雇うほうがメリットになります。
好奇心が強く新しい物を取り入れるのにも抵抗はなく、積極的にできる性格、というのはシステムエンジニアとしてもプログラマとしても大きなメリットになります。
すべての人がそうだとは限りませんが、そういう性格の人は現場でも活躍していることも多いのも事実です。
面談の時の「趣味はなんですか」「どんな性格ですか」といった質問こそアピールのチャンスです。ご自身にある好奇心や向上心はしっかりと忘れずにアピールしましょう。
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