この記事をお読みいただいている皆さんは、就職活動に全力で打ち込んだ結果、複数の内定を手にした方かもしれません。就職活動中は、何度も書類選考で落とされた苦い思い出もあるでしょう。また、やっとの思いで進んだ数社でも面接で落とされ、心が折れそうになったことも一度ではないはずです。そのような折れそうになる心を必死に保ちながら、走り抜いてきた成果が、内定という形となっていることと思います。
就職活動中、内定を得るまでの間は、内定が取れないことを悩んでいたことと思います。自身は能力がないのではないか?内定をもらえないのではないかと将来を案じたことでしょう。
その悩みが解消され、複数の内定先を得た現在、また新たな悩みを抱えていることと思います。それは、複数の内定先から「入社する1社」をどうやって決めるかということです。
社会人としての1歩目を踏み出す会社は、社会人としての姿勢や基本を学ぶ会社となります。また、皆さん自身にとっても非常に思い入れがある1社となるでしょう。
そこで今回は、複数の内定先から「入社する1社」を決めるために必要なことをお伝えしていきます。
改めて企業研究をおこなってみる
就職活動をはじめたときに、企業研究に時間を費やしたことと思います。その企業研究の結果、どのような強みを持っていて、どのような表情をもった企業であるのかを知ることができたのではないでしょうか。
その後も企業研究を繰り返し、幾度も面接に臨んできた結果、皆さんには就職活動をはじめた頃よりも、企業を見る目が養われているはずです。そこで、内定がでた企業について改めて企業研究することをおすすめします。
就職活動をはじめた頃の企業研究は、その対象が多いことから、それぞれの企業の強みや弱み、特徴といった部分を重点的に行っていたことと思います。そのタイミングで、全ての会社を細かく比較することは現実的には不可能に近いでしょう。
その頃とは異なり、現在の対象は数社程度だと思います。企業研究のポイントが明確になります。例えば、Aという企業は○○という強みを持っているが、この点はBという企業はどうだろう?といった具合です。
そうすることで、これまで見えなかった企業の姿が見えてくることでしょう。その姿が、入社する企業を選択する1つの条件となる可能性があります。
内定先を見える化してみる
世の中にはたくさんの企業がありますが、1つとして同じものはありません。それはまるで人間のように、様々な表情を持っているのです。
ですが、その表情というものは、一見わかりやすそうで言葉にしようとするとなかなか難しいものではないでしょうか。また、人によってもその表情の捉え方は全く異なる可能性もあります。
企業もこれと同様です。どういう企業かと言われた場合に、「売上〇億円の会社」「○という製品を開発している会社」といったポイントは、すぐに出てくると思いますが、Aという企業とBという企業はどちらの方が良い表情をしているか(良い企業であるか)を問われると、なかなか答えづらいでしょう。
そこで、内定先の企業を見える化してみるとよいでしょう。
皆さんは就職活動を進めてきた中で、企業を選ぶ際のいくつかの「軸」を確立していることと思います。その軸について、内定先の企業に対して評価してみるのです。これは各軸に対して5段階評価でもよいでしょうし、10点満点でもよいでしょう。
具体的な例を幾つかあげてみましょう。例えば「自分がやりたい仕事ができそうか?」でも良いでしょう。「働いている先輩達は魅力があるか?」や「自分が働く姿が想像できるか?」といったポイントでも良いと思います。
特に形にこだわることはなく、パッと見て分かれば問題ありません。内定先企業を見える化することで、より内定先を選択しやすくなることでしょう。
自分を見つめなおしてみる
さて、次にお伝えしたいポイントは「自分を見つめなおしてみる」ということです。就職活動は人を大きく成長させます。皆さんも就職活動を通じて、多くの出会いや経験を積み、成長してきたはずです。
そして、その成長は皆さんが就職する企業に求めるものに影響を与えている可能性があります。そこで、内定先から1社を選ぶこのタイミングで、改めて自分をみつめなおしてみましょう。
- あなたはどういった仕事をしたいですか?
- どういったキャリアパスを積みたいですか?
- どういった働き方をしたいですか?
- 給料はどれくらいがよいですか?
- 転勤を受け入れることができますか?
様々なポイントについて、改めてじっくりと考えてみましょう。その際、企業の知名度や規模などは、いったん切り離して考えることをおすすめします。そういったポイントで選んでしまうと、入社直後にギャップを感じやすくなるためです。
皆さんが内定を貰った企業はそれらをどれくらい満たしているでしょうか?自分を見つめなおすことで、本当にあなた自身が入社したい企業がはっきりと見えてくるはずです。
直感を信じる
最後にお伝えしたいポイントは、あなた自身の直感を信じるということです。就職活動はお見合いに似ているという言葉をよく聞きます。これは相互の相性が大事で、相思相愛にならなければうまくいかないということでしょう。
そして、お見合いでは様々な条件を見ながら、望んでいる相手がどうかを見極めていきますが、最後には直感で決めることも少なくないのです。内定先についても、どんなに内定先を研究しても、最後の一押しはあなた自身が感じる直感を信じることが大事だと思います。
少し非科学的な話に聞こえるかもしれませんが、直感とは皆さんがこれまで様々な経験を積み重ねてきた上で感じている何かがあるのです。上手く言葉にはできないけども、この会社は何か自分に合う気がするという思いも、内定先を選ぶ上で大切な1つの条件となるでしょう。
あなたがはじめて働く会社を選ぶということ
今回は、複数の内定先から入社する1社の決め方をご紹介しました。就職活動はみなさんが企業を選ぶという側面もありますが、実感としてはやはり企業から選ばれている感覚が強かったと思います。
内定先を複数得ることで、その立場は選ばれる側から選ぶ側に変わります。じっくりと本質を見極め、本当に自分自身が働きたい企業はどの会社か?自分自身が働いている姿が想像できる会社はどの会社かをよく考えてください。
前述しましたが、はじめて働く会社は長い社会人生活においても特別な1社となります。あなたの仕事観、仕事のスタイルなどに大きな影響を与えることとなるためです。あなた自身が選択した1社が、後悔のない最高の1社となることを心から祈っています。
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