なるべくホワイトな企業に転職したい
上記のような悩みを抱えている方はいませんか?本記事ではゲーム会社のホワイト企業ランキングを6つの形式で公開、転職する方法や見分け方について解説しています。
ゲーム業界への転職を検討されている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
- 総合ランキングトップはソニーグループ
- 【平均年収編】ランキングトップはスクウェア・エニックス
- 【売上高編】ランキングトップはソニーグループ
- 【離職率編】ランキングトップは任天堂
- 【残業時間編】ランキングトップはハピネットとタカラトミー
- 【社員の評判編】ランキングトップはソニーグループ
ゲーム会社のホワイト企業ランキング比較一覧表
ゲーム会社のホワイト企業ランキング上位30社は以下のとおりになります。比較できる項目として「平均年収」「従業員数」「平均年齢」「平均勤続年数」を用意しました。
まずは1位から10位までの表になります(データは2021年の有価証券報告書と口コミサイト各社から集計したものです)。
順位 | 企業名 | 平均年収 | 従業員数 | 平均年齢 | 平均勤続年数 |
---|---|---|---|---|---|
1 | ソニーグループ | 1,044万円 | 2,839人 | 42.6歳 | 16.7年 |
2 | 任天堂 | 971万円 | 2,498人 | 39.6歳 | 14.2年 |
3 | バンダイナムコホールディングス | 1,121万円 | 1,121人 | 45.7歳 | 17.8年 |
4 | スクウェア・エニックス・ホールディングス | 1,469万円 | 24人 | 47.3歳 | 4.6年 |
5 | KADOKAWA | 840万円 | 1,710人 | 42.2歳 | 1.6年 |
6 | ディー・エヌ・エー | 821万円 | 1,251人 | 36.1歳 | 5年 |
7 | ミクシィ | 735万円 | 974人 | 35歳 | 4.3年 |
8 | グリー | 761万円 | 399人 | 38.3歳 | 5.7年 |
9 | サイバーエージェント | 771万円 | 1,702人 | 34.1歳 | 6.3年 |
10 | アカツキ | 779万円 | 279人 | 31.4歳 | 3.2年 |
続いて11位から20位までのデータです。
順位 | 企業名 | 平均年収 | 従業員数 | 平均年齢 | 平均勤続年数 |
---|---|---|---|---|---|
11 | タカラトミー | 698万円 | 547人 | 43.2歳 | 10.7年 |
12 | ガンホー・オンライン・エンターテイメント | 656万円 | 413人 | 40.6歳 | 8.7年 |
13 | コロプラ | 616万円 | 885人 | 33.3歳 | 4.2年 |
14 | カプコン | 603万円 | 2,841人 | 37.1歳 | 10.3年 |
15 | カヤック | 595万円 | 260人 | 33.6歳 | 5.3年 |
16 | コナミグループ | 683万円 | 115人 | 38.1歳 | 10.6年 |
17 | シリコンスタジオ | 636万円 | 173人 | 38.5歳 | 5.33年 |
18 | アエリア | 700万円 | 11人 | 46.0歳 | 5年 |
19 | ネクソン | 651万円 | 270人 | 37.7歳 | 6.3年 |
20 | エイチーム | 514万円 | 485人 | 33.2歳 | 5.8年 |
最後に21位から30位までのデータとなります。
順位 | 企業名 | 平均年収 | 従業員数 | 平均年齢 | 平均勤続年数 |
---|---|---|---|---|---|
21 | コーエーテクモホールディングス | 633万円 | 74人 | 37.1歳 | 8.8年 |
22 | KLab | 597万円 | 556人 | 35歳 | 5.7年 |
23 | ハピネット | 590万円 | 454人 | 39.8歳 | 14.3年 |
24 | マーベラス | 593万円 | 524人 | 36.8歳 | 6.9年 |
25 | モブキャストホールディングス | 675万円 | 13人 | 43.5歳 | 2.4年 |
26 | 日本ファルコム | 542万円 | 63人 | 37.4歳 | 13.1年 |
27 | Aiming | 396万円 | 488人 | 32.7歳 | 4.2年 |
28 | マイネット | 593万円 | 330人 | 34.7歳 | 4.2年 |
29 | ドリコム | 680万円 | 257人 | 35.8歳 | 4.6年 |
30 | enish | 625万円 | 104人 | 37.8歳 | 5.2年 |
【項目別】ゲーム会社のホワイト企業ランキング
次に「平均年収」や「売上高」といった部分に基準をおいて、以下の項目別ランキング5種を作成してみました。
【平均年収編】ホワイト企業ランキングTOP5
順位 | 企業名 | 平均年収 |
---|---|---|
1 | スクウェア・エニックス・ホールディングス | 1,469万円 |
2 | バンダイナムコホールディングス | 1,121万円 |
3 | ソニーグループ | 1,044万円 |
4 | 任天堂 | 971万円 |
5 | KADOKAWA | 840万円 |
平均年収を基準としたランキングでは、スクウェア・エニックス・ホールディングスの平均年収1,469万円がトップとなりました。
ゲーム開発を中心とするデジタルエンタテインメント事業のほかに、業務用ゲーム機器の開発と「タイトーステーション」の運営を担うアミューズメント事業などに携わっています。
ファイナルファンタジーシリーズやドラゴンクエストシリーズなどは、スクウェア・エニックスの代表的IPです。
【売上高編】ホワイト企業ランキングTOP5
順位 | 企業名 | 売上高 |
---|---|---|
1 | ソニーグループ | 8兆9,993億円 |
2 | 任天堂 | 1兆7,589億円 |
3 | バンダイナムコホールディングス | 7,409億円 |
4 | サイバーエージェント | 6,664億円 |
5 | スクウェア・エニックス・ホールディングス | 3,325億円 |
売上高編のトップ企業はソニーグループとなっています。ゲーム関係以外にも、音楽・映画・金融など、さまざまな事業に携わる日本の代表的企業です。
新しい取り組みとして、AI関連・宇宙関連・新素材開発など12の事業をスタート・継続させています。
国内9か所に主要営業所と研究所を展開し、連結従業員数は113,000名にも及ぶ巨大グループ企業です。
【離職率編】ホワイト企業ランキングTOP5
順位 | 企業名 | 離職率(3年以内) |
---|---|---|
1 | 任天堂 | 1.7% |
2 | ソニーグループ | 4.5% |
3 | タカラトミー | 10.0% |
4 | マーベラス | 10.0% |
5 | コナミグループ | 12.3% |
離職率編のランキングトップは任天堂でした。3年以内の離職率が1.7%となっています。
日本の主要事業における全体の離職率は14.6%ですので、任天堂の離職率はかなり低水準です(参照:厚生労働省「平成 30 年雇用動向調査結果の概況」)。
日本の人気企業であり先進的で実用的な福利厚生が揃っている点が、離職率の数字に表れています。
【残業時間編】ホワイト企業ランキングTOP5
順位 | 企業名 | 平均残業時間 |
---|---|---|
1 | ハピネット | 13時間 |
2 | タカラトミー | 13時間 |
3 | マーベラス | 15時間 |
4 | ガンホー・オンライン・エンターテイメント | 20.3時間 |
5 | ミクシイ | 23時間 |
企業を図る指標のひとつ残業時間では、ハピネットとタカラトミーが13時間でトップです。
ゲーム会社は比較的残業が多くなりがちですので、ホワイト企業の基準と言われる20時間以下の会社は少ない傾向となります。
過度な残業時間は働き方改革関連法によって是正されつつありますが、転職する際はしっかりとしたチェックが必要です。
【社員の評判編】ホワイト企業ランキングTOP5
順位 | 企業名 | 星の数 |
---|---|---|
1 | ソニーグループ | 4.4個 |
2 | 任天堂 | 4.3個 |
3 | サイバーエージェント | 3.9個 |
4 | バンダイナムコホールディングス | 3.8個 |
5 | ミクシイ | 3.7個 |
最後は社員の評価によるランキングです。トップはソニーグループの星4.4個でした。
あくまでも個人の評価になりますので参考程度にしかなりませんが、多くの人が満足している事実は知っておいても損はありません。
年収や福利厚生、仕事のやりがいなども評価に含まれるので、転職先を決める補足情報として認識しておくことがおすすめです。
ゲーム会社のホワイト企業へ転職する方法
ホワイトなゲーム会社を見分けることができても、転職できなければ意味はありません。ゲーム会社のホワイト企業へ転職する方法として、次の3つを紹介していきます。
友人や知人の紹介を利用して選考を受ける
最初に紹介するのは、友人や知人の紹介を受けて転職を目指す方法です。この方法はリファラル採用と呼ばれ、企業側にもメリットのある手法として注目度が上昇しています。
応募者側のメリットは紹介者から企業のさまざまな実態を聞ける点です。自身の観点で確実にホワイトだと思える企業の選考を受けられます。
選考を受ける時点になると、応募者と企業の双方でフィット感が高まっている状態です。面接および選考もスムーズに進むことが期待できます。
紹介者の主観をそのまま受け取ってしまうと、自分にとってはミスマッチだったという可能性も生まれてしまうので注意しておきましょう。
転職サイトを利用して応募する
次に紹介するのは転職サイト、中でもスカウトを中心としているサービスを利用する方法です。
スカウト型の転職サイトは自身のプロフィールを公開して、企業からのアプローチを待つシステムとなります。
こういった転職サイトでは取引企業が厳選されるため、スカウトを送付する企業にもホワイトが多い傾向です。
求人を探して応募するという手順がないため転職活動も楽になります。じっくりと時間をかけて優良企業への転職を目指している方におすすめです。
IT業界に特化した転職エージェントを利用する
ゲーム会社のホワイト企業へ転職する手段として誰にでも可能なのが、IT業界に特化した転職エージェントを利用する方法です。
料金は無料で利用者の制限も基本的にはありません。キャリアアドバイザーへの相談も可能なので、転職すること自体を迷っている方にもおすすめです。
ゲーム会社という希望を伝えれば、利用者のスキル・経験に合ったホワイトな転職先を紹介してくれます。
スカウト型転職サイトの利用が難しい方は、IT・ゲーム業界に特化した転職エージェントに登録してみましょう。
【転職前に確認】ホワイト企業に共通する特徴5つ
ホワイトと言われる企業には、以下のような共通する5つの特徴があります。
上記の特徴をひとつでも備えているなら、ランキング外の会社でもホワイト企業の可能性があります。
複数の項目を満たしているなら期待値はより高まる傾向です。5つの特徴すべてを満たしたゲーム会社も、少数ですが存在します。根気よくチェックしてみましょう。
独自の福利厚生が導入されている
ゲーム会社に関わらず福利厚生が充実している企業はホワイトの可能性が高い傾向です。
独自の福利厚生とは、企業ごとに定める法定外福利厚生を指します。社員の働きやすさを向上し、暮らしを豊かにする制度です。
具体的には家賃補助や住宅手当、家族手当や育児補助などがあります。
加えて残業が多い傾向のゲーム業界は、ワークバランス是正の取り組みに積極的な会社をチェックすべきです。
ちなみにゲーム業界らしい福利厚生としては「ゲーム補助金支給制度」や「ゲームプレイし放題」などがあります。
有休消化率が高く年間休日が多い
ゲーム会社に限った話ではないですが、有休消化率が高く年間休日が多い企業はホワイトと言われています。
実際にホワイト企業と言われている会社の有給消化率は90%以上に達しており、休みの理由に関係なく気軽に申請できる傾向です。
厚生労働省による令和5年度就労条件総合調査によると、労働者1人の平均年次有給休暇取得率は62.1%となっています。
応募先企業の有給消化率とこの平均値を比較してみて、ホワイト企業の可能性を判断してみてください。
社員の定着率が高く離職率が低い
ホワイト企業は社員の定着率が高く離職率が低い傾向にあります。入社した新人が退職することなく働いている割合ですから、ホワイトである確率も高いということです。
定着率や離職率の背景には、福利厚生の充実度や休日・残業に関する要因も含まれています。
逆に福利厚生や休日・残業時間に問題が見当たらないのに定着率や離職率の数値が悪い場合は、何か別の問題が隠れている可能性を疑うべきです。
ホワイト企業の特徴を備えている最終的な裏付けとして、社員の定着率や離職率に注目してみましょう。
リモートワークやフレックス制度を積極的に取り入れている
ゲーム会社での業務は多忙で残業も多い傾向です。それゆえリモートワークやフレックス制度を積極的に取り入れている会社はホワイトの可能性があります。
社員のワークバランスに気を遣っている証拠とも言えるため、ゲーム会社を判断する材料として見逃せないポイントです。
ゲーム会社において突発的なトラブルや納期の問題は避けられないため、ひとりの人に作業が集中しない・根性論を振りかざさない環境が理想的だと言えます。
業務の質を落とさず多様な働き方を認める仕組みは、ホワイト企業と言われる条件のひとつです。
研修期間が長く設定されており教育体制が整っている
ゲーム会社では大手になるほど、しっかりとした研修制度が確立されています。ゲーム関連だけでなく、ビジネスマナーやリーダー研修なども含まれるのが特徴です。
大手であればこれまで解説してきた特徴を備えていることも多いので、研修期間が長く教育体制が整っている会社はホワイトだという図式が成り立ちます。
ですが高い売上を誇り、社員の福利厚生に還元するホワイトなベンチャー企業の存在には注意が必要です。
ベンチャー企業になると研修よりも現場の作業で学ぶことが多く、大手のような教育体制は整っていません。ほかの特徴と合わせて判断するようにしましょう。
ゲーム会社の転職についてよくある質問
最後にゲーム会社の転職についてよくある質問と回答をまとめておきます。
【まとめ】ゲーム会社のホワイト企業ランキング一覧!
ゲーム会社のホワイト企業30社をランキング化して公開しましたが、やはり認知度の高い企業が上位を占める結果となりました。
ランキングにある大手ゲーム会社への転職を実現するには、即戦力となるスキルと一定の経験が必要です。
まずはホワイトの特徴を兼ね備えた中小やベンチャー企業で経験を積み、より条件の良い転職先を探しましょう。
その際は本記事で紹介したホワイト企業へ転職する方法を実践し、希望するゲーム会社への転職を実現させてくださいね。