組み込みエンジニアはやめとけ?その理由や体験談から判明した実態

組み込みエンジニアはやめとけ?その理由や体験談から判明した実態

この記事にはプロモーションが含まれます。

組み込みエンジニアはやめとけという声が見られるけど、どうしてなんだろう?

エンジニアへの転職を検討する中で、このような疑問を抱いていませんか?

本記事では組み込みエンジニアがやめとけと言われる理由を紹介体験談も交えてその実態について解説しています。

働くメリットや目指す方法も解説しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。

組み込みエンジニアがやめとけと言われる理由と判明した実態
  • 急な仕様変更によるハードワークと納期に対するプレッシャー
  • バグ修正に向き合う時間と徹底度合い
  • 近年における需要の高さと将来性のある業務内容が魅力
  • 魅力的なキャリアパスが豊富
目次

組み込みエンジニアはやめとけと言われる理由

組み込みエンジニアはやめとけと言われる理由

組み込みエンジニアとは組み込みシステムや組み込みソフトウェアを設計・開発・実装する職種です。

組み込みシステムや組み込みソフトウェアはある特定の機能やタスクを実行するために設計され、家電やスマホなど独立した機械の中に組み込まれます。

便利なハードウェアを動かすために欠かせない業務を担う組み込みエンジニアですが、なぜやめとけと言われているのでしょうか?以下にその理由をまとめてみました。

急な仕様変更により納期前はハードワークが多い

組み込みエンジニアはやめとけと言われる理由として最初に挙げるのは、急な仕様変更による納期直前のハードワークです。

組み込みエンジニアが開発するシステムやソフトウェアは、対象のハードウェアに組み込まれた段階で実際の稼働状況を検証できます。

またハードウェアの仕様変更や何かしらの問題が起きた場合に、組み込み予定のソフトウェアで対処するといったケースも珍しくありません。

たとえ完成間近の状態であってもゼロから設計をやり直す、そういった事態もあるのが組み込みエンジニアの業務となります。

人手不足が深刻化しており一人当たりの作業量が多い

IT業界では優秀なエンジニアの不足が問題となっています。

組み込みエンジニアも同様に人手不足が深刻化しており、一人当たりの作業量が増えている点で「やめとけ」と言われている状況です。

組み込みエンジニアになるにはソフトウェアとハードウェアの知識、および習得が難しいC言語の知識が求められます。

より挑戦しやすいエンジニア職に人が流れるため、人材不足が解消されにくい状態です。

しかしながら組み込みエンジニアの需要は高いままにあり、負担が大きくなる可能性は拭えないと言えます。

全体の計画に影響が出るため必ず納期に間に合わせる必要がある

組み込みエンジニアだけに限りませんが、製品の納期厳守は当然です。

納期に間に合わなければ組み込み先となるハードウェア全体の計画に影響を与えるため、納期遅れは必ず避けなければなりません。

急な仕様変更・人手不足、次に解説するバグ修正、これらの問題がありながらも納期は守る必要があります。

自身の性格や開発環境にもよりますが、エンジニアとしてのプレッシャーはかなりのものと言えるでしょう。

エンジニア職種の中でもバグ修正に追われる時間が多い

組み込みエンジニアがバグの修正に追われる点も理由のひとつです。

組み込みエンジニアが開発するシステムは機器の中に組み込まれるため、バグが発見されてもアップデートによる対応はできません。

また組み込まれる製品によっては誤作動が命に関わる恐れもあり、バグの見逃しは絶対に避けなければならない事態だと言えます。

故に無数のテストを繰り返しバグの発見・改修に努める時間は、ほかのエンジニア職と比べて増加する傾向です。

システム開発にバグは付き物ですので、考えられる負担の大きさを理由に組み込みエンジニアはやめとけと言われています。

普段から業界の最新情報を勉強しなければならない

エンジニアとして活躍し続けるには常日頃からの学習が欠かせません。

これは組み込みエンジニアにも言えることで、普段から業界の最新情報をリサーチし勉強しておくことが求められます。

進化の早いIT技術に対してアンテナを張り続けておかないと、求められるエンジニアとしての立ち位置を維持するのは困難です。

プライベートの時間を削ってまで新しい知識を習得しなければならない点で、組み込みエンジニアはやめとけと言われています。

組み込みエンジニアとして働く魅力・メリット

組み込みエンジニアとして働く魅力・メリット

やめとけと言われる組み込みエンジニアですが、見逃せない魅力的なメリットも存在します。注目すべき以下の2点について解説していきましょう。

組み込みエンジニアの需要は高く今後も将来性が高い

組み込みエンジニアとして働く魅力のひとつは高い将来性です。さまざまな商品のIoT化が進む中、組み込みエンジニアの需要は高まり続けています。

しかしながらソフトとハード両面の知識が必要なことや、難易度の高いプログラミングスキルを習得しなければならない点で若手が育つのに時間がかかっている状態です。

そのため十分なスキルや経験を持っていると、長く活躍できる可能性も高くなります。

IoTだけでなくAI技術の発展も組み込みエンジニアの需要を後押しすると予測されるため、しっかりと最新技術を学習しておくことで安定して働くことが可能です。

平均年収が高くスキル次第ではキャリアアップも狙える

組み込みエンジニアはスキル次第で高年収を狙える職種です。キャリアパスも豊富で、IoTエンジニア・AIエンジニア・フルスタックエンジニアなどが挙げられます。

いずれの職種も平均年収が高い傾向ですので、待遇を改善しながらエンジニアとして成長し続けることが可能です。

組み込みエンジニアの平均年収については後述しますが、ITエンジニアの平均年収額480万円(出典:求人ボックス 給料ナビ)より若干高い傾向になります。

リーダーとしての経験やIoT・AIの知識があれば、さらに高い年収を狙える点も組み込みエンジニアの魅力です。

組み込みエンジニアの基本情報【仕事内容・年収】

組み込みエンジニアの基本情報【仕事内容・年収】

組み込みエンジニアの主な業務はコンピューターで稼働する機器に必要な「組み込みソフトウェア」を開発・実装し、試験・検証を経て要件どおりの製品を納品することです。

IoT技術の拡大により家庭用機器にも組み込みソフトウェアが搭載されるようになり、さまざまな業界で組み込みエンジニアの存在が必要不可欠になっています。

平均年収は501.2万円(出典:doda)です。そのほかのデータにおいても500万後半あたりの値が散見されます。

スキルや経験により年収1,000万円以上も狙えますが、未経験になると期待できる年収は下がる傾向です。

未経験から組み込みエンジニアを目指す方法

未経験から組み込みエンジニアを目指す方法

未経験から組み込みエンジニアを目指す方法について解説します。ポイントは以下のとおりです。

資格を取得して職種への熱意や入社意欲をアピールする

未経験から組み込みエンジニアを目指す際にポイントとなるのが、持っているスキルや入社への熱意です。

所持しているスキルや基本的な知識は、資格を明示することによりはっきりと証明できます。目標に向かって努力できることの証明にもなるため、特に未経験にはおすすめの方法です。

一方で資格を持っていなくても採用してもらえるケースがあります。こういった場合の多くは「伸びしろ」や「熱意」を評価してもらった結果です。

組み込みエンジニアになりたいという気持ちが伝わる会話やエピソードを面接対策とするのも有効な方法となります。

スクールを活用してプログラミングスキルを身に付ける

エンジニアとしての経験がまったくない場合は、プログラミングスキルの基本から勉強する必要があります。

独学やWebサイトでの習得も可能ですが、効率と理解度を優先するならスクールの利用がおすすめです。

ハードウェアに関する知識も同時に学べると、より早く組み込みエンジニアへ挑戦できるようになります。組み込み系で使うプログラム言語は「C」「C++」「Java」などです。

OSに関しては「Windows」「Linux」「iOS」などを押さえておきましょう。

20代であればITエンジニアとして経験を積んでから転職する

20代であればITエンジニアとして経験を積んでから転職する方法もあります。この方法の利点は、エンジニアとしての実績を積むことで採用のチャンスを広げられる点です。

まったくの未経験だとアピール力に欠ける場合がありますので、前もって実績を積めるなら積極的に挑戦する価値があります。

20代であればポテンシャル採用に期待できるため、実務未経験でも採用してもらうことは十分可能です。

20代後半から30代までの間に、目的の組み込みエンジニアへキャリアチェンジするのが理想となります。

IT業界に精通した転職アドバイザーのサポートを活用する

未経験で組み込みエンジニアになるには、採用側が求める人材像にマッチしていることが求められます。

応募先企業の情報が詳しいほど転職成功率も上昇しますので、IT業界に精通した転職アドバイザーのサポートを活用する方法がおすすめです。

これまでの経歴や所持スキル、得意分野に人柄などを考慮して、もっとも最適な企業を提案してくれます。

組み込みエンジニアに必要な資格

組み込みエンジニアに必要な資格

厳密に言えば組み込みエンジニアを目指す際に資格は必須となりません。ですが転職を有利にしたりその後の業務に活かしたりと、得られる効果は大きいです。

組み込みエンジニアが取得するのにおすすめの資格を以下にまとめてみました。

資格の内容 難易度
情報技術者試験 ITエンジニアの定番資格 基本情報技術者試験と応用情報技術者試験の2種があり、難易度は高め
ETEC(組み込み技術者試験制度) 組み込みエンジニアとして働く上で、どれだけの技術や知識を有しているかを評価する検定試験

クラス1とクラス2の2種類から自身のレベルに応じてエントリー、初級から中級者向け、合格不合格でなくレベルを判定する資格

OCRES(OMG認定組み込み技術者資格試験) 組み込みシステムの設計・開発スキルをアピール可能 3つのレベルに分かれ段階的な取得が必要、合格率は非公開
エンベデッドシステムスペシャリスト試験 組み込みシステムにおける設計・構築・製造の知識が学べる 中級者から上級者対象
JSTQB認定テスト技術者資格 テスト工程に関するスキルを取得 海外にも通用、受験資格として実務経験3年以上が必要

【体験談】現役組み込みエンジニアによるリアルな声を紹介

【体験談】現役組み込みエンジニアによるリアルな声を紹介

最後に現役の組み込みエンジニアによるリアルな声を紹介しておきます。一部の意見ではありますが参考にしてみてください。

経験を積めばきつさは減ってくる:最初のうちは覚えることが多く大変な作業でしたが、スキルを身につけることで仕事が少しずつ楽になっていくのを感じました。自分が提案している技術や製品開発の仕事を除いても、通常の残業時間は10~20時間程度です。組み込みエンジニアの仕事は一般的には厳しいイメージがあるかもしれませんが、実際にはそうでもありません。
自身のアイディアが製品に組み込まれる瞬間が、仕事で最も充実感を得られる瞬間です。製品が市街地やオンラインで見かけられると、その開発に関わったことへの満足感が湧き上がります。

【まとめ】組み込みエンジニアはやめとけ?

【まとめ】組み込みエンジニアはやめとけ?

インターネットの中で「組み込みエンジニアはやめとけ」という声があるのは事実です。

ハードウェアとソフトウェア両面の知識が必要な点、組み込みエンジニア特有の開発環境など、未経験者にとってはハードルが高い部分もあります。

しかしながら納期に厳しい点や人材不足であること、常に学習が必要な点はほかのエンジニア職も似たような環境であり、所属する会社の要因も関係するポイントです。

今後も続いていく重要の高さやキャリアアップの観点からすると、選択する価値のある職種だと言えます。

本記事の内容も参考にして、自分にとっての最適なキャリアを考えてみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次