「学歴フィルター」という言葉を耳にしたことのある人も多いことでしょう。就職活動において出身大学がもつ影響はどのようなものか考えてみます。
エントリーシート突破のための1つの重要な要因
通常、書類選考では、数名の採用担当者が限られた期間で数えきれないほどのエントリーシートに目を通します。残念ながら全てをじっくりと読むことはできません。人は瞬時な判断が求められる状況では、ざっくりとした判断になりがちですから、学歴は重要な判断ポイントになり得ます。
「勉強ができること」と「優秀であること」は必ずしもイコールではありません。しかし、これまでの努力を示す指標にはなります。名門大学と無名大学、どちらに優秀な人が多いかを考えてみれば名門大学でしょうから、学歴フィルターを設定することは合理的と言えます。「あたり」の多い箱からくじを引きたい訳です。
大学によって「情報」がちがう
また、大学によって、得られる情報の量・質が異なってくるでしょう。学内で開催される企業説明会、卒業生とのつながり、インターンシップ情報…。名門大学の学生は、それらを活用するこができます。
少なくても表向きには採用活動が後ろ倒しになった16卒からは、情報をいかにキャッチするかが就職活動を有利に進めることができるかを決めることになるでしょう。
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しかし、学歴は全てではない
名門大学に所属していることは就職活動を有利に運びやすくします。しかし、有利なのは情報収集と書類選考の通過まで、でしょう。グループワークや面接では、価値観にまで踏み込み、じっくりと「人」を判断されます。
無名大学に所属していても情報をしっかりと得て、人事担当の目にとまるようなエントリーシートを書くことができれば就職活動を納得のいくように進めることができます。学生時代の経験と就職活動に対する戦略が鍵になります。
では無名大学に所属している人は具体的に何をすればいいのか?
学歴という軸では不利になるのであれば、学生時代からプログラミングのインターンシップ経験がある、もしくは自分でプログラミングをしていて、何かしらの制作物があるといった別の軸で勝負するといいでしょう。
学生時代からプログラミングのインターンシップ経験がある人の採用確率は、9割を超えています。また就職する企業も3社以上の内定先から選んだという人がそのうち、8割を占めています(エンジニアインターン・エンジニア就活運営事務局調べ)
学歴という軸ではなく別の軸で勝負するという視点をもっておくことは非常に役に立つのではないでしょうか?