たとえ大学で目立った実績が無い学生でも、自己分析をきちんと行うことで良い自己PRにつなげることは十分に可能です。自己分析を上手に行うためには、自分に関するエピソードを整理すること、他人から見たあなたの姿を知ることが重要です。また良い自己PRにつなげるためには、十分な企業研究も欠かせません。
目立つ実績がない人ほど自己分析が大事
学生のなかには、これから就活を始めるにあたり「大学で目立った実績なんかないから、自己PRで話すことがない」というように、困っている方もいるでしょう。しかし目立った実績を持たない学生こそ、自己PRが重要です。そのためには、十分な自己分析が欠かせません。
ここでは目立った実績の無い学生が就活を始めるにあたり、自己分析から自己PRへつなげるポイントを考えていきます。
実は、たいていの学生は、それほど目立った実績がないものです。従って実績だけをもとにして選考しても、企業とともに成長できる良い学生は採用できません。さらに、実績があるからといって優れた学生であるとも限りません。例えば組織のルールを守らないような学生であれば、実績があってもかえって企業の成長には有害となってしまいます。
従って企業が学生に求める主なものは、企業の成長に寄与しそうだという「ポテンシャル」です。目立った実績の無い学生でも、ポテンシャルならば日頃の生活や物事への取り組み状況から推し量ることができます。「この学生なら何かやってくれそうだ」という期待を持たせられるように、エントリーシートや面接で自己PRをすることが大切です。
一方で良い自己PRをするには、あなた自身が自らを知り、他の人に説明できることが必要です。自分の良さを説明するためにも自分自身としっかり向き合い、自己分析を行うことが重要となります。
ひとくちに大学生活といっても勉学や研究だけでなく、サークルやアルバイト、ボランティアといった、さまざまな側面があります。そのすべてにおいて自己分析を行い、自分自身の良さを見つけ出しましょう。
企業は技術力だけでなく、あなたの意欲や性格、協調性などのスキルも見たい
多くの企業では、仕事を1人で進めるわけではありません。数人から数十人のチームに入ったり、営業など他の職種の人と連携して仕事を進めていきます。このため、ITエンジニアにとってプログラミング能力などシステム開発に関するスキルがあることは重要ですが、それだけが選考ポイントとなるわけではありません。あなたの意欲や性格、協調性など、他のスキルも選考のポイントとなります。
そもそもITは事業を支える基盤ですから、それ自体が縁の下の力持ちともいえます。従って多くの仕事では、地道な努力が必要です。就活では華々しい実績だけをアピールする学生に出会うかもしれませんが、実績だけで仕事はできませんから、さほど気にする必要はありません。
また企業は唯一無二のものを求めているわけでもありませんから、他の応募者と重複した内容でも問題はありません。あなた自身を表現する良さがあれば、自信をもってアピールしましょう。
もっとも、ありきたりの内容では企業の印象に残りません。従って、なるべく他の人にはない良いところを見つける努力は必要です。その意味では、深く掘り下げた自己分析が重要となります。
自己分析は、自分に関するエピソードを整理することから始まる
良い自己分析を作るためには、大学生活で得たさまざまなエピソードを思い出し、整理することが有効です。人はそれぞれ違うものですから、「これが私です」と言えるエピソードは大学時代のなかに必ずあります。一気に思い出すことはなかなか難しいですから、落ち着いて時間をかけて思い起こしてみてください。もちろん、断片的な記憶でもかまいません。
ある程度のエピソードが出てきたら、その時にどう感じたか、またどうしてそのような判断や行動をしたのかといったことを書き出してみるとよいでしょう。あなた自身の考えをたどることによって、自分の特徴や得意なこと、大切にしている価値観などをピックアップすることができます。加えて自分自身の適性にも気づくことにもつながり、適職を見つける手がかりとなります。
自己分析においては、他の人から言われたことも重要なポイントとなりますから、ぜひ書き出してみましょう。面接では主に「他の人から見たあなた自身」が評価の対象となりますから、他人から見た自分を知っておくことは有効です。もし自分と他人との認識に矛盾がある場合はその理由を考えることで、新たな自分の特徴や価値観を見つけることにつながります。
自分に関する内容がある程度出てきたら、自己PRとしてまとめましょう。自己分析の段階で材料は出ていますから、あとはうまく組み合わせて、あなた自身を表現する内容に仕上げてください。
このように自己分析を進めることで、その場での思いつきではない、根拠に基づいた自己PRが可能になります。面接官から掘り下げた質問をされてもきちんと答えられるようになりますから、内定への道が大きく開けます。
自己分析の内容は、応募企業向けにアレンジすべし
それぞれの企業には、異なる社風があります。従って求められる人物像も企業によって変わりますから、自己PRも企業にあわせてアレンジすることが大切です。このため自己PRを記入する際には、応募する企業の研究も必須となります。もし志望する企業であるにもかかわらず、求められる人物像との接点が全然見つからない場合は、企業研究や自己分析を掘り下げることも1つの方法です。
自己分析をしっかり行っていたならば、それぞれの企業で求められる人物像との接点を見つけることができます。これにより同じ自己分析の結果でもアレンジを加えることで、応募する企業に合った自己PRを作ることが可能です。あなたの長所を企業にアピールできるよう、工夫しましょう。
就活エージェントを利用すれば、より効果的な自己分析と自己PRにつながる
どの人でも、他人から言われて気づく点があるものです。しかし知人などは、なかなか指摘してくれないかもしれません。特に最近の学生は「空気を読む」ことに長けていますから、友達どうしでも嫌なことはなかなか言いにくいものです。
この点、就活エージェントならばあなたの特徴を、遠慮なく指摘してもらえることがメリットです。またさまざまな大学の学生を見ていますから、同じ大学にいては気づかない情報も得られます。加えて応募企業にあわせた自己PRのアドバイスも受けられますから、選考の通過に近づけます。
エンジニア就活では、これらのサポートを無料で受けられます。万全な自己分析と自己PRをするために、ぜひ活用することをおすすめします。
たとえ「自己分析をどうしたらいいかわからない」という方でも、どのように考えたらよいかというアドバイスができます。自己分析はあくまでも自分で行うことが基本ですが、効果的な自己分析を行うためには一人で悩まず、エンジニア就活へ相談することがおすすめです。