ここでは、新卒だと就職できないんじゃないかと心配している就活生に向けて、就活の実態や内定獲得のための心得について紹介していきたいと思います。
流れとしては、
- 新卒だと就職できないのか?
- 内定を獲得するための心得
- 就職浪人してしまった場合
の3点を上から順に紹介してきます。では、まず就職難についてです。
新卒だと就職できない?
リーマンショック後は就職氷河期と呼ばれ、新卒での就職率はかなりさがっていました。しかし、最近では景気も徐々に回復し、厚生労働省が発表している就職内定率も90%以上となっています。
しかし、実は新卒の就職の実態というのは、この数字とは異なりかなり厳しい状況にあります。この就職内定率は一部の優良大学を調査対象としていたり、就職を諦め就活を行っていない学生は含まれていないのです。
つまり、この内定率の数字は実際よりもかなり高めに出ているのです。では、就職の実態はどの数字をみればいいのか。就職実態を正確にあらわしているのは、内定率ではなく就職率の方です。
文部科学省が出している平成24年度3月での大学新卒者の進路表を見てみると、大学卒業社56万人のうち、正社員として就職しているのは60%、進学者は14%、非正規社員として就職する人や進学や就職もしない人は23%となっています。これはまともに就職できていない人が13万人もいるということになります。
しかし、就職率が6割にとどまっている原因は求人が少ないためではありません。むしろ求人数が大学新卒者数を上回っているのが実態です。では、なぜ6割にとどまってしまっているのか・・・それは求人と学生との間でミスマッチが発生してしまっているためです。
ミスマッチが発生している原因としては、学生の大企業志向にあります。大企業に入りたいという願望をもつことはしょうがないことですが、大企業への道というのは非常に困難です。そのことを受け入れられず、大企業ばかりを志望し、内定を一社ももらえず就職浪人してしまうというのが就職率が6割にとどまってしまっている原因です。
つまり、就職をするチャンスはありながらも大企業以外受けないという妙なプライドが邪魔したり、そもそも大企業以外の企業を知らないという情報のなさが、この就職浪人への道を作ってしまっているのです。
なので、新卒で就職できないかもと考えている学生はそこまで悩む必要はありません。むしろ原因ははっきりしているのだからその対策をして、就活に望めば内定はもらえるはずです。
内定獲得の心得
ここまでで、なぜ2割の学生が内定を獲得できないか話してきました。そこで原因はわかったと思います。ならば、内定を獲得するためには、その原因にもとづいて対策をたてるだけです。では、その原因とは何だったか。。。キーワードとしては「プライド」と「情報」の2つです。
プライド
このプライドというのは、学生の中にある「大企業しか受けない」というプライドということを上で説明しました。ではこの原因に対する対策はというと、簡単です。中小企業のような大企業以外の会社も視野にいれ、就活を行うことです。
実はこの中小企業を受けるというのは、大企業の選考をしていく上でも役に立ちます。なので、中小企業を受けなくても大企業から内定を貰えるという自負のある学生も中小企業は受けておいたほうがいいです。
では、どんな風に役に立つか。利点は2つあります。「大企業の知識が増える」と「面接に慣れる」です。1つずつ説明していきます。まず「大企業の知識が増える」という利点の方です。
まず、みなさんは中小企業というのはどんな仕事をしていたり、どんな会社と競争しているか知っているでしょうか?実は、彼らは大企業と仕事をしていたり、戦っていたりするのです。
すると、中小企業にエントリーし、就活をすると、大企業の知識が増えるというのは当然でしょう。選考を進んでいくためには、その会社が業界ではどんなポジションにいて、どんな会社と取引しているのかといったことは調べておかなくてはならないので。
こういった知識は面接でいいアピールになります。人事の人にとってはこの学生はこんな細かい知識まで調べているのかと思い、あなたの会社に対する熱意を感じるからです。
会社というのは、単体で動いているわけではありません。なので、その会社の知識がその会社の選考でしか使えないということはまるでありません。どこかで必ず様々な会社とつながっています。そのため、中小企業を受けることは無駄にならないのです。
次に「面接に慣れる」という利点の方ですが、これは説明しなくてもわかると思います。面接というのは重ねるごとにプレゼンや受け答えというのがうまくなります。どれだけあなたが優秀でも自分のことをうまく伝えられないと、面接では落ちてしまいます。なので、第一志望の会社までに面接をできるだけ受け、慣れることは非常に重要です。
情報
では、実際にどういった会社を受ければいいのか。自分に合う会社といったものはどういうところなのか。これがわからないと、受けようにも受けられません。
このへんの話は別の記事で紹介しているので、そちらを参考にして見てください。以下にリンクを貼っておきます。
これさえやれば事前準備はOK! 企業研究・業界研究を行う際の3つの方法
就職浪人してしまった場合
道は2つあると思います。「来年就活をする」か「来年就活をしない」かのどちらかです。正直どちらでも良いと私は思います。幸運なことに日本はとても恵まれていて、働こうと思えば、働くチャンスはいくらでもあります。
重要なのは、あなたが働く理由をきちんと見出しているかどうかです。どんなに優秀でも働く理由がない人が働いても、働くモチベーションを保つのは難しく、すぐにやめてしまうでしょう。
なので、就職浪人が決まったら、すぐに今後の自分の人生設計を考えるのがいいと思います。あくまで仕事は人生を豊かにする一つのツールに過ぎません。どんな人生を送りたいかを考え、それを実現できることをしていけばいいと思います。
その結果、また就活をすることを決めたのなら、また同じ過ちを繰り返さないよう、前回の反省をし、今度は内定をもらえるように対策を立てて行きましょう。やはりそのときに重要なのは、自分が働く理由を明確にすることです。
まとめ
ここまで、就活の実態や内定獲得のための心得について話してきましたが、まだ就活を始めていない皆さんにとって今回お話したことはイメージしにくいことだと思います。また、エンジニア志望の就活生にとってはエンジニアに特化した就活支援サイトはまだまだ少ないため、よりエンジニアの就活はイメージしにくいと思います。
そこで、エンジニア就活が開催する就活説明会をオススメします。エンジニアの就活の仕方から技術力の高い企業やこれから伸びそうなベンチャー企業の紹介まで、エンジニア志望の就活生にとって宝の山とも言える情報を聞けること間違いなしです!
以上、長くなりましたが最後まで読んでいただきありがとうございました!今回紹介した記事を参考に、就活に望んでみてください。