すべてのエンジニアの憧れ!? CTOってなに？

エンジニアやエンジニアを目指す人は一度はCTOの響きに憧れたことがあることでしょう。

しかし、CTOの役割を正しく把握している人は少ないかもしれません。最高技術責任者といえば、聞こえがよく、全ての技術に明るいスーパーマンだとは思っていませんか？

実はCTOという役職は憧れの地位でもありますが、技術だけがわかっていれば良い訳ではありません。ここでは、CTOとは何かをカリスマCTOの実例を交えながらご紹介していきます。

1.CTOって何？CTOの役割

CTOとは、Chief Technology Officerの略で企業における最高技術責任者のことです。主な役割は、最新技術のキャッチアップとその技術を自社に取り入れるかどうかの判断。

また、自社で開発する製品やシステムの決裁を行います。もちろん、常に最新技術を知り得る役割。それと同時に企業に有利になるための判断を行う必要があるのです。数年先を見越した先見性が求められ、採用する技術は何かを決定していきます。

それと同時に経営者としての顔も持ち合わせているのです。当然最高責任者なので、マネージメント能力は必要なこと。しかし、単なるチームリーダーとしてのマネージメント力ではなく、経営視点でのマネージメント能力が求められる役職です。

日本のカリスマCTOの一人といえば、Yahoo!Japanの藤門さんを思い浮かべる人も多くいることでしょう。ご存知ない方でも、名前くらいは聞いたことがありますよね。

藤門さんは、ビッグデータを取り扱う、Yahoo!Japanにおいて、Yahoo!JapanIDやYahoo!ショッピング、ヤフオク! の決裁システムの構築に携わってきた、まさに、エンジニア出身のCTOです。エンジニアからみると神のような存在ですよね。

藤門さんはエンジニアについて、「エンジニアに大事なのは技術をどう生かして課題解決するのかであって、技術自体はあくまで手段だと考えています。」このように語っています。2005年に入社後わずか10年でCTOまで登りつめた藤門さん。

技術の追求はもちろんですが、問題解決意識をとても重要視しています。そのためには、コミュニケーションを大切にしたいとのこと。責任分担を明確にすることも大切ですが、垣根を超えたコミュニケーションが大事なことだと語っています。

ハンズラボの代表でありながらも東急ハンズのCTOを務める長谷川さんもカリスマCTOといえるでしょう。

長谷川さんは1994年にアクセンチュアに入社後マーケティング支援などを経て、2008年に東急ハンズに入社しています。入社当時は時代遅れになっていた情報システムの置き換えを実践し、今では、東急ハンズの通販システムは先端技術をいくサイトに変貌。

3年後の2011年には、東急ハンズのCTOに就任しています。その後2013年には、ハンズラボ株式会社を立ち上げ、代表取締役社長に就任。ハンズラボでも、実質的なCTOは長谷川さんだといえるでしょう。社長の傍ら、技術についても彼が仕切っているんですよね。

現在も精力的にIT技術について語るセミナーを開催しています。長谷川さんは、時代の流れに流されるのではなく、適正に分析した結果、全てを自社開発するという判断を行いました。

その結果、東急ハンズの利益に貢献してきたまさに、経営視点のCTOといえる存在です。コンサルティング会社出身だからこそできたことなのかもしれません。ハンズラボでは新卒採用も積極的に行っているので、気になった人は求人情報を見てみるといいでしょう。

CTOとは、最高技術責任者でありながら、広い視点で企業に貢献する必要のある役職です。カリスマと呼ばれるCTOは比較的に短い期間でCTOまで登りつめています。それだけIT社会は実力主義だということがわかりますよね。

CTOに必要なことは、先見性があることの一言に尽きるのかもしれません。技術だけを追求していただけではCTOにはなれないことでしょう。将来的にCTOを目指したいなら、コミュニケーション能力とマネージメント能力を身につけていく必要があります。

＜参考資料＞