この記事のポイント
- スキルアップは会社任せではなく能動的に取り組むことが重要。自己研鑽の習慣が長期的なキャリアの差を生む
- IT業界の待遇格差は大きいが、初任給引き上げや働き方改革に積極的な企業も増えており、企業選びが鍵
- 開発経験がなくても新卒採用ではポテンシャル重視。まず自分の武器を活かした準備を優先しよう
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就活とは不安との闘いである
就職活動では、社会の様々なことを学ぶことができます。
自己分析を行うことで自分自身を深く知ることができますし、企業研究は世の中にたくさんの会社があり、その企業1つ1つが戦略を考え、勝負している姿を知ることができます。
このように「知っていること」は就職活動では1つの武器になります。逆にいうと「知らないこと」はあなたに不安を与え、選考などにおいて本来の能力を発揮しづらい環境を生み出します。
そこで今回は就職活動を行っている皆さんが不安を感じている点をピックアップし、現役ITエンジニアの視点から、その不安を少しでも解消するお手伝いをできればと思います。
「スキルアップできそうな会社を選ぶべき?」
ITエンジニアとして働いていく上で、いかにスキルをアップしていくかは常に考えておく必要があります。では就職活動をされている皆さんはスキルアップに対してどのような考えをもっておけばよいのでしょう?
就職活動中であれば、自身のスキルアップのために技術力が高い会社、優れたエンジニアが多い会社を志望することが多いと思います。もちろんそういった方針自体は間違いではありません。優れた環境に身を置く事は、自身の成長を助ける糧となります。
ですが、会社という組織で働く以上、常に自分がやりたい仕事に携われるわけではありません。なぜならば、会社の人事とは、会社が判断する適性や全体とのバランスなどを考慮した上で決定するからです。
ではどうすればよいのでしょうか。私は、スキルアップに対しては、会社とは切り離して考えておくことをお勧めします。会社が用意してくれる環境から学ぶという受け身の姿勢ではなく、能動的な姿勢で取り組むことが重要なのです。
事実、周囲の人間でもITエンジニアとして成功をしている人は、会社という枠組みにとらわれることなく、有志による勉強会や企業が開催しているセミナーなどに積極的に参加したり、プライベートの時間にもIT関連の最新技術を学んでいる人が多いです。近年は生成AI(文章・画像・コードなどを自動生成するAI技術)など技術トレンドの変化が特に速く、自ら学び続ける習慣はこれまで以上に重要になっています。
日々の積み重ねは、将来確実にスキルの差となります。少しずつでいいので自己研鑽する癖をつけておきましょう。
「IT業界はブラック企業ばかり?」
IT業界にはブラック企業が多いというイメージを持たれている方も多いと思います。確かにそういった会社も存在しますが、他の分野と比較すると会社によって待遇の差が大きいのも1つの特徴です。
例えば、多重請負構造というピラミッドにおいて、裾野での仕事が主となるIT企業はかなり待遇も悪いのは事実です。こういった企業は都内であっても初任給が15万程度、あるいは残業代が一切出ないというかなりブラックなところもあります。
その一方で、DX(デジタルトランスフォーメーション:業務や事業をデジタル技術で変革すること)推進やAI活用の普及を背景に、IT大手・メガベンチャーを中心に初任給の引き上げ競争が加速しています。各種調査によると、情報通信業の大卒初任給は全産業平均を上回る水準で推移しており(出典:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」)、優秀な人材を確保するための賃上げは今後も続く見通しです。
IT業界は人材不足の状態が続いており、優秀な人材の採用が非常に難しくなっています。そのため初任給を上げることで、より優秀な人材を確保しようという動きがIT業界の1つのトレンドとなっています。
会社説明会などでは確認しづらいポイントではありますが、やはりお金は働く上で大事な要素です。初任給はもちろん、昇給率などはしっかりと調べておきましょう。
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「IT業界ってやっぱり激務?」
先述した通り、どうしてもブラックと思われがちなIT業界ですが、実際の残業時間や休日出勤とはどのようになっているのでしょうか。
近年、働き方改革が社会全体に浸透してきており、まだまだ全てのIT企業に波及しているとは言い難いですが、ゆっくりながら業界全体で改善されつつあるという印象を受けます。
例えば大手SIerとして有名なSCSKは、社員自身が昔はかなりブラックだったと公言していますが、トップがこのままではいけないと考え、率先して働き方改革を推進しました。
その結果、平均残業時間は月10時間ほど削減、有給休暇取得率は95%強という高い水準を維持しながら、売上もアップするという結果が出ています。
また、グループウェアで有名なサイボウズも、社会を率先して働き方改革を進めてきました。
時として政府が進める働き方改革に公然と批判したり、経営者が聞くと少し耳が痛くなるような意見広告を出したりと、形だけではない働き方改革を取り入れています。
SCSKまたはサイボウズなどは働き方改革が成功している企業であり、業界全体をみればまだまだこのレベルには追い付いていないのが実情です。ただ、数年前と比較するとその波は確実に大きくなっていることを肌で実感しています。
本来ITは生産性を向上させるためのものであり、そのプロフェッショナルであるIT企業であるからこそ、自らがITの力を用いて働き方改革を進める旗手となって、社会を変革していくべき存在です。
今後IT業界、そしてITエンジニア自身がその役割を担い、健全な労働環境を実現に向けて、さらに取り組んでいく必要があると考えています。
「開発の経験がないと不利?」
就職活動をしていると卒業研究などで制作物があれば提出してくださいという企業に出会うことがあります。制作物が無い方は、そういった企業を回避することもあるかもしれません。学生時代から優れたサービスなどを作成している方は、どんどんアピールしたほうがよいでしょう。
では、これまでに全く開発の経験が無いという方も、コードは少し触ったけど人に見せるほどのものでもないという方はどうすればよいのでしょうか?
実は、全く心配する必要はありません。そもそも就活生の大多数は特に見せるものがない人が多数派です。また、新卒の皆さんに求めているものはスキル面ではなく、ポテンシャルや人柄といった部分なのです。
焦って制作物をつくることに時間を費やすよりも、あなた自身が今持っている武器で戦うために、まずは自身の武器と相手をよく理解することに時間を費やすべきです。
よくある質問
Q. IT業界はブラック企業ばかりというイメージがありますが、実際はどうですか?
企業によって待遇の差が大きいのは事実ですが、一方でIT大手やメガベンチャーは初任給の引き上げや働き方改革に積極的な企業も多く、業界全体として改善が進んでいます。多重請負構造の末端に近い企業ほど待遇が悪くなりやすい傾向があるため、企業選びの際は事業モデルや労働環境を事前に確認することが大切です。
Q. 開発経験がない就活生はIT企業の選考で不利になりますか?
新卒採用ではスキルよりもポテンシャルや人柄が重視されるため、開発経験がなくても不利にはなりません。ただし「プログラミングに興味がある」という姿勢を具体的な行動(独学・学習サービスの活用など)で示せると好印象につながります。
Q. エンジニアとしてスキルアップするためにはどうすればいいですか?
会社任せの受け身な姿勢ではなく、自ら勉強会やセミナーに参加したり、生成AIなど最新技術の動向を日常的にキャッチアップする習慣が重要です。業務外の自己研鑽が、長期的なキャリアの差につながります。
まとめ
今回は就活生の不安にお応えするというテーマで、4つの不安をピックアップしてみました。就活は初めての経験で分からないことだらけであり、考えていると不安になってしまうこともあると思います。
ですが、就職活動は個人の能力もさることながら、しっかりと準備や対策を行ったら結果はついてくるものです。不安は1つずつ解消して、落ち着いて選考に臨むように準備をしましょう。
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編集後記
編集者
エンジニア就活
ITエンジニアを目指す就活生に向けて、求人情報・選考ノウハウ・業界研究など実践的なコンテンツを届けています。
就活生の疑問や不安に寄り添いながら、日々コンテンツを更新しています。










